「応援ありがとう! 明日、みなさんにお会いして、直接お礼を伝えたいの!」。10日午後9時。広島で開かれているフィギュアスケートのグランプリシリーズ第4戦、NHK杯での演技から約2時間半後のことだった。ツイッターにこんな呼びかけがつぶやかれた。

 呼びかけたのは、女子で3位になったロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ選手(21)。漢字を交えた日本語でのつぶやきだった。親日家で知られる彼女は11日、広島市内のホテルで呼びかけに応じた日本のファン80人との即席交流会を開いたのだ。

 トゥクタミシェワ選手がロビーに登場すると大きな歓声があがった。ロビーで対応する予定だったが、多くの人が駆けつけたことから、ホテル利用者のじゃまにならないように外に出ることに。きちんと整列するファン一人一人に丁寧にサインし、笑顔で写真に納まった。

 会社員の女性(23)は「本当に会えるとは思わなかった。かわいかった。スマートフォンのケースにサインしてもらったんですけど、もったいなくて使えない」とうれしそう。

 この日は午後からトゥクタミシェワ選手も出場するエキシビションが予定されていた。ツイッターでは「30分くらいはいられると思います」と書いていたトゥクタミシェワ選手。30分が過ぎても対応を続け、列が途切れるまで交流する「神対応ぶり」を発揮した。

 最後は集まった人たちと自身のスマートフォンで記念撮影。両手を胸の前で合わせ、「ありがとー。スパシーバ」とあいさつ。ファンは大きな拍手で見送った。(藤田絢子)