フィギュアスケートの西日本選手権は4日、名古屋市の日本ガイシアリーナで女子フリーがあり、ショートプログラムで首位に立った紀平梨花(関大ク)がトリプルアクセル(3回転半)ジャンプを2本決めるなどして125・30点を出し、合計198・71点で優勝した。

 紀平はシード選手で、今大会の結果にかかわらず、12月の全日本選手権への進出が決まっている。それでも西日本選手権に出場したのは、9日に開幕する自身初のグランプリ(GP)シリーズとなるNHK杯(広島)に向けての調整のため。「NHK杯はもっと緊張すると思うので、今日は自分を(緊張するように)追い込みました」

 冒頭からトリプルアクセルを2本決めた。そこまでは良かったが、「ホッとした面もあって、気持ちのコントロールが鈍った」。その後のジャンプで転倒したり、回転不足をとられたり。「トリプルアクセルは決めたい」と自身を追い込みすぎた反動で、その他の部分にミスが出てしまった。紀平は「ちょっと悔しいです」。演技後はすぐに携帯電話のメモアプリに反省点を記した。

 「思い通りにはいかなかったけど、すぐにNHK杯がある。それを考えると良い経験ができたし、改善点も見つかって本当に良い試合ができた。出て良かったなと思っています」。納得の演技で優勝を飾ることはできなかったが、収穫はあった。(大西史恭)