(3日、フィギュアスケート・フィンランド大会女子フリー)

 浮かべたのは、複雑な笑みだった。女子ショートプログラム(SP)に続き、フリーでも1位となり、優勝を飾ったアリーナ・ザギトワ(ロシア)だ。合計で唯一200点台に乗せる完勝にも、「よかったけど、まだ理想には届いていない」。

 後半のルッツ―ループの連続3回転ジャンプが回転不足の判定を受けた。前日のSPでも連続ジャンプで失敗を犯している。「きょう、朝起きてから『良いスケートをしよう』って言い聞かせた。お客さんを楽しませたかったから」。それでもミスをした自分に、納得がいかない。

 五輪金メダリストとして臨む今季は、「今までとは少し違った気分」と言う。ただ、「大事なのは自分のスケートに集中すること。良い演技を見せること。それが全て」。次のグランプリ(GP)シリーズは2週間後、地元ロシアで。完璧な演技をめざし、16歳の女王の挑戦が続く。