NFL第9週、サンフランシスコ49ナーズの本拠地リーバイススタジアムで行われた49ナーズとレイダースの一戦は49ナーズが34対3で勝利。今季2勝目を挙げた。

 49ナーズを勝利に導いたのはレギュラーシーズン初出場の2年目のQBニック・モレンズだ。第3週チーフス戦でQBジミー・ガロッポロがACLを断裂し、第4週以降欠場。代わって出場していたQBC.J.べサードは手首を第7週のカーディナルズ戦で負傷。3番手のQBであるモレンズが出場した。

 レイダースにFGで先制されたのち、モレンズは最初のドライブで3投全てを成功。最後はWRピア・ガーソンへの24ヤードTDパスで7対3と逆転。その後も好調を維持し、22投16回成功262ヤード3TD。パサーレイティング151.9は1970年以降、デビュー戦で20投以上したQBの中で最高記録だ。また、49ナーズのQBが初出場の試合で3TDパスを成功させたのはチーム史上初めてのことだった。

「夢のようだ。たった1試合だけど夢が叶った。入団してからいつでも先発できるよう準備してきた。今週ようやく機会をもらって、生かすことができて本当に良かった」

と試合後、モレンズは涙ながらに語った。

 華々しいデビュー戦を飾ったモレンズは、サウザンミシシッピ大学出身。2017年にドラフト外で49ナーズに入団した。プレシーズンでの出場はあったが、レギュラーシーズンは1プレーも出場経験はなし。シーズン当初は練習生としてしか登録されておらず、ロースター登録されたのはガロッポロが負傷した後だった。

「プレーするのを実際に見るまではどうなるかはわからないのは事実だが、試合でのパフォーマンスに関しては、彼ならこのぐらいはできると思っていたよ。彼が本当に先発するかは今日までわからない中、準備を含めて良くこなしたと思う」

と、べサードの状態を見て直前に判断したカイル・シャナハンヘッドコーチはモレンズの対応力を称賛した。

「彼が試合でも練習で見てきた素晴らしい選手でいてくれてよかった。ウォークスルーで彼と対面するとき、俺たちがインターセプトすると本気で悔しがるんだ。俺たちに花を持たせて自信をつけようなんていう気持ちは全く無くて、いつだって闘争心を持った男だよ」

と、チームメイトのCBリチャード・シャーマン。モレンズの練習への姿勢はベテランCBを含め、チームメイトの敬意を集めていたようだ。

 49ナーズは第9週ニューヨーク・ジャイアンツと対戦。べサードとモレンズどちらが先発するかは検討中だとシャナハンHCは現時点では明言を避けた。