リオデジャネイロ・パラリンピックの水泳で銅メダルを獲得した山田拓朗さん(27)が、レベルアップを目指し、横浜市港北区の「朝日スポーツクラブ[BIG-S綱島]」のプールで練習に励んでいる。4大会連続でパラリンピックに出場し、2020年東京大会を集大成と位置づける。「国内開催で多くの人に見てもらえるチャンスだからこそ、レベルの高いパフォーマンスを見せたい」と意気込む。

 生まれつき左ひじから先がない。3歳から一般のスイミングクラブで水泳を始め、13歳で日本選手史上最年少で04年アテネ大会に出場。リオ大会の50メートル自由形で3位に入り、念願だったメダルを手にした。ただ目標のタイムに届かず、トップとの差もわずかだったことから「終わった瞬間、『まだいける』と悔しさが残った」。

 リオ大会後、別の種目に取り組むなど泳ぎの改良を狙ったが、昨年は肩や首を痛めるなど不調が続いた。今夏、日本代表選手たちと一緒に行ってきた東京都内の練習拠点から一人離れることを決めた。コーチと1対1での練習に専念できるようになり、「集中して課題に向き合うことができている」。10月、インドネシアのジャカルタで開催されていたアジアパラ大会では、金メダル4個、銀メダル1個を獲得した。

 初めてパラリンピックに出場した時、世界のレベルの高さや五輪にも劣らないパフォーマンスに圧倒されたことが、選手活動の原動力になっているという。「五輪選手以上の練習を積み、パラリンピックの魅力を伝えたい」(斉藤寛子)