フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦は2日、フィンランド・ヘルシンキで幕を開ける。2月の平昌(ピョンチャン)五輪で66年ぶりの連覇を果たした羽生結弦(ANA)が登場。公式練習を経て、3日のショートプログラム(SP)、4日のフリーに臨む。

 「今日やるべきこと、いま感じるべきことは感じられた」。1日の練習を終えた羽生は、時折笑みを浮かべて手応えを口にした。

 9月下旬、カナダで、五輪以来約7カ月ぶりとなる公式戦「オータム・クラシック」に出場した。ただ、内容は不本意なもので、優勝こそ飾ったもののSP、フリー合計263・65点。表情はさえなかった。

 「めちゃくちゃ悔しい」。SPの中で、足を替えてのシットスピンは規定要素を満たせず、無得点に。フリーでも、4回転トーループとトリプルアクセル(3回転半)の連続ジャンプが不発に終わった。

 一方で、こうも言った。「やっぱり試合で勝ちたいなっていう気持ちがすごく強くなった」。満足いかない演技が、23歳の向上心に火をつけた。「五輪後、ある意味でちょっと抜けていた気持ちの部分が、また自分の中にともった」

 悔しさの先に見据えたのが、今大会だ。「しっかりと計画を練って、最短で強くなりたい」と語っていた通り、この日は「やっと技術的にも安定してきた」。どこまで立て直してきたか。王者が今季のGPシリーズに挑む。田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)、女子は坂本花織(シスメックス)、平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(ロシア)らも出場する。(吉永岳央)