現地10月30日にクリーブランド・ブラウンズはヒュー・ジャクソンヘッドコーチ(HC)とトッドヘイリー攻撃コーディネーター(OC)を解任。臨時措置としてクレッグ・ウィリアムズ守備コーディネーター(DC)がHCに昇進し、臨時OCはフレディー・…

 現地10月30日にクリーブランド・ブラウンズはヒュー・ジャクソンヘッドコーチ(HC)とトッドヘイリー攻撃コーディネーター(OC)を解任。臨時措置としてクレッグ・ウィリアムズ守備コーディネーター(DC)がHCに昇進し、臨時OCはフレディー・キッチンズRBコーチが務めることになった。

 ジャクソン元HCは2016年にHCに就任し、ブラウンズでの通算成績は3勝36敗1分。2016年と2017年シーズンは2年連続でリーグ最下位に終わり、2017年シーズンは全敗を喫した。2011年にオークランド・レイダースで1年HCを務めた際の8勝8敗と併せ、HCとしての通算成績は11勝44敗1分、通算勝率は2.05パーセントだ。1936年から1941年にかけてフィラデルフィア・イーグルスでHCを務めたバート・ベル元HCの勝率1.79パーセント(10勝46敗2分)についで、NFLで40試合以上指揮をとった219人のHCのうち、218番目に低い勝率を記録した。

「ここ2年半、ヒューとは個人的にかなりの時間を共に過ごしたため、簡単に決められることではなかった。トッドと共に過ごした時間は長くはないがそれだって簡単な判断ではなかった。しかし、組織のために、そして選手のために、必要なことだった」

と、解任に際してジミー・ハスラムオーナーがコメント。第8週のスティーラーズ戦での成績が芳しくなかった場合、コーチ陣に変更があることを事前に発表しており、16対33と敗れた後の発表だった。

 今季のブラウンズは第3週ジェッツ戦でQBベイカー・メイフィールドがQBタイロッド・テイラー脳震盪で退場したのを受け途中出場。18試合ぶりの勝利に導き、第4週以降の先発先発を勝ち取った。第5週のレイブンス戦には勝利したが、第6週以降は3連敗し2勝5敗1分。AFC北地区での順位は4位と、16年ぶりのプレーオス進出に向け今季も苦戦が続いているのが現状だ。

 ウィリアムズ臨時HCはHCとしての経験は2001年から2003年にかけての3年のみ。その際の成績は17勝31敗と負け越しているが、タイタンズ、レッドスキンズ、ラムズなどで17年間DCを務めた経験がある。

 未知数なのがキッチンズ臨時OCだ。カレッジフットボールで7年間、NFLで12年間RBコーチ、QBコーチ、TEコーチを務めてきたがOCとしてプレーコールをした経験はない。メイフィールドのほか、RBニック・チャブ、WRジャービス・ランドリーら活躍の期待できる選手が揃いながら得点、獲得ヤードともに24位に終わっている攻撃を再建できるか、期待が集まる。