フィギュアスケートの今季のグランプリ(GP)シリーズ第2戦のスケートカナダが27日(日本時間28日)に閉幕した。一夜明けた28日(同29日)、日本の選手たちは報道陣の取材に応じた。

 GPシリーズ初挑戦で表彰台にあがった女子の山下真瑚(愛知・中京大中京高)は「終わった時は『よかったな』って思ったけど、ちょっと考えてみたら、やっぱり違うなって」といい、「まだ追いつけていない部分がたくさんあった。もっと練習しないといけない」と気持ちを新たにしていた。友人からの祝福のLINEも多く、「おめでとうって、たくさんきました。何通? それは、分かんないです。ちょこちょこ返しています」と笑顔で語った。

 悔しい思いをした選手もいる。昨季の世界選手権銀メダルの樋口新葉(東京・開智日本橋学園高)は痛めた右足をかばいながらの演技だった。「悔しかったですけど、正直、安心した部分もあった。SPとフリーで最後まで滑れないかもしれなかったから。でも、安心してたらダメだなって。目標の全日本選手権まで時間がないので」。松田悠良(中京大)も足のけがを抱えながら、大会に臨んだ。「自分のできる範囲の演技はできたけど、全然満足はしていない」

 男子の昨季世界選手権5位の友野一希(同大)はジャンプの失敗もあり、総合9位に終わった。「まだ、映像を見れるメンタルではない。それくらい悔しい。でも、練習してきて、自信があったから、これだけ悔しいんだと思う。この悔しさを忘れずにやっていきたい」と必死に前を向いた。

 この日はエキシビションもあり、日本勢は男子で優勝した宇野昌磨(トヨタ自動車)、女子の山下、樋口が出演。宇野は黒の衣装に赤色のネクタイ姿でしっとりと舞った。女子で優勝したエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)はキャビンアテンダント姿の衣装を着て登場。平昌五輪女子銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)は黒の衣装に白いシャツ姿で、持ち前の表現力を存分に発揮して観客を魅了した。(ラバル=大西史恭)