フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ今季初戦、スケートアメリカ第2日は20日(日本時間21日)、ワシントン州エバレットで女子ショートプログラム(SP)があり、平昌(ピョンチャン)五輪4位の宮原知子(関大)が73・86点で首位に立った。2位に71・29点を出した同五輪6位の坂本花織(シスメックス)が入り、春から米国に拠点を移した本田真凜(JAL)は62・74点で4位だった。

■4位の本田、大きなミスなく

 女子SP4位の本田は二つのジャンプで回転不足の判定を受けたが、大きなミスはなかった。今季から拠点を米国に移し、スケートだけでなく、生活環境も激変。まだ思っていることの全てを英語でコーチに伝えられないという。「少し不安もあったけど、自分を信じて演技ができた。一歩ずつ頑張りたい」

■宮原「練習の方がまだ…」

 女子SPの最終滑走者だった宮原知子(関大)は、誰よりも高い73・86点を出しても喜ばなかった。

 冒頭のジャンプ、3回転ルッツ―3回転トーループは「絶対に大丈夫だっていう自信を持っておりることができた」。全てのジャンプで回転不足はなく、スピン、ステップも最高のレベル4をそろえた。そして首位。GPシリーズ初戦としては十分すぎる内容だ。

 それなのに、反省の弁が出る。後半の3回転フリップで軽度の踏み切り違反の判定を受けたことに目を向け、「練習の方がまだ良いジャンプが跳べている」。今季はジャンプの跳び方など「新しい挑戦」を目標に掲げるため、順位や得点ではなく、練習してきたことを本番で出すことに集中している。「去年はけがもあった。今回はオフからしっかり練習を積んできたので、その成果を出したい」

 今季序盤は安定感を欠いた。9月のUSインターナショナルクラシック(米)のSPでは3回跳んだ3回転が全て回転不足の判定。今月6日のジャパンオープン(さいたま市)でも、ジャンプで転倒したり回りきれなかったりした。だからこそ、大会2連覇がかかる21日(日本時間22日午前)のフリーは「自分が納得できる演技がしたい」。日本女子のエースは、強いこだわりを持って臨む。(大西史恭)