早大が8対0で明大に完勝。4番の先制弾にエースが完封で応えて勝ち点を3に伸ばした。


9回6安打完封でリーグ通算22勝目を挙げた早大・小島


 早大は小島和哉(4年・浦和学院)、明大は森下暢仁(3年・大分商)が先発。引き分けに終わった2日前の1回戦で、ともに9回1失点完投と好投した両エースが、中1日で再び激突した。

 試合はいきなり動いた。1回表、早大が死球の走者を一人置いて、4番・加藤雅樹(3年・早稲田実)が「打ったのはインコースよりの真っ直ぐ。久しぶりの感覚でした」とライトへ待望の今秋1号本塁打を放って2点を先制。さらに3回表、今度は1番の福岡高輝(3年・川越東)が今秋2本目のアーチを右中間に放り込んで3点目。さらにヒットの加藤が二盗を決めて、5番・岸本朋也(4年・関大北陽)のタイムリー3塁打で4点目。先発・森下暢をマウンド上から引きずり下ろした後、明大2番手・入江大生(2年・作新学院)がボークを犯して3塁走者の岸本も生還し、序盤3回を終えて早大が5対0と大きなリードを奪った。

 1回戦で9回140球を投げた小島は、「何が何でもゼロに抑えようと思って臨んだ」と2回、3回と2本ずつヒットを許しながら無失点で凌ぐと、4回以降はリズムに乗ってゼロ行進。最終的に9回137球を投げて6安打1四球9奪三振で無失点。今秋4勝目で、リーグ戦通算22勝(12敗)とした。

 打線は7回表にも2死2塁からが3番・檜村(3年・木更津総合)のタイムリー2塁打の後に、先制弾を放った4番・加藤がこの日3本目のヒットとなるタイムリーを放って計3点を追加。前カードまで打率1割を切るほど不振だった加藤は、「変わらなきゃいけない」、「別人になる」とフォーム改造に着手して、「やっと形になってきた」と1本塁打を含む3安打3打点の大活躍。早大の高橋広監督も「打つ人が打って、投げる人が投げて勝った最高の試合でした」と満足げに振り返った。


今季初アーチを含む3安打3打点で復活を宣言した早大・加藤


■早稲田大vs明治大3回戦
早稲田大 203 000 300=8
明治大  000 000 000=0
【早】○小島-岸本
【明】●森下暢、入江、石毛、高橋聖、米原-西野、清水風
本塁打:早稲田大・加藤《1回2ラン》、福岡《3回ソロ》 

◎早稲田大・高橋広監督
「加藤に一発が出て、小島が抑えた。打つ人が打って、投げる人が投げて勝った最高の試合でした。加藤も吹っ切れたと思います。優勝争いにも何とか踏みとどまれて早慶戦に入れるので、現状では最高の形だと思います。小島は最小限の力で負担の掛からない投げ方をしている。力を抜いて投げて、逆にボールが打者の手元で伸びている。球速以上だと思います。早慶戦にも、ドラフトにも、いい形で臨めると思います」

◎早稲田大・小島和哉(4年・浦和学院)
「今日負けると優勝戦線から脱落してしまうので、何が何でもゼロで抑えようと思って臨んだ。身体的にはきつかったですけど、4年生の意地を見せられた。序盤に点を取ってもらって楽になりましたけど、自分的には最初から完封するつもりだった。すごくいい形で早慶戦に臨むことができる。必ず頭の試合をとりたい」

◎早稲田大・加藤雅樹(3年・早稲田実)
「(初回の先制弾は)結果があんまり出てなかったので、結果を気にせずに打席に入った。芯に当たって、ちょっと差し込まれましたけど、久しぶりの感覚でした。今までは飛ばしたい気持ちが強くてバットが遠回りしてしまう癖があった。最短距離で出るように意識した。立教戦でスタメンを外されて、変わらなきゃいけない、別人になるんだという気持ちでやってきた。最短距離でバットが出るイメージは(福岡ソフトバンクの)柳田選手。やっと形になってきた。ちょっとずつ良い方向になっているので、このままやって行ければと思う。1打席1打席を大事にしたい。それが優勝に繋がると思います」