保坂典子のAmerican Cheer Life Vol.3

皆様こんにちは!あっという間に6月も終わり、もうこちらカリフォルニアは夏に突入しました。こちらの夏は湿気がないため、日陰に入るとひんやりしてたり、夜は毛布がいるなどまったく日本とは違う夏だと思います。 快適に過ごせる最高の夏を皆様にも体験していただきたいな〜と思う今日この頃です。

さて今回はチアリーダーがフィールドで踊るダンスについて少しお話ししたいと思います。

私は東海岸にあるワシントンレッドスキンズと、西海岸にあるオークランドレイダースというチームで活動していましたが、ダンスの内容はまったく異なっていました。

選曲はトップ40やヒップホップなど、流行の曲を数曲、そして誰もが聞いたことがある曲などを使う事など、どのチームにも共通するところも多々ありますが、ファン層(地域による人種の割合)や、チームのイメージ、ディレクターや振付師の好みが各チームの差となって表れてきます。

レイダースは専属のコリオグラファー(振付師)が2人おり、その二人がほぼ作っていました。細かい動きよりも揃いやすいもの、また遠くから見てもしっかりと動いているのが見えるように、大きくシンプルなダンスが主テーマになっていました。レイダースファンはアメリカでも熱狂的でワイルドなイメージが強いですが、チアリーダーが踊るダンスは逆にトラディショナルで、セクシーすぎるヒップモーションなどは極力控えていました。曲は他のチームよりロックが多めだったと思います。

レッドスキンズはディレクターやキャプテンが振付をしますが、かなりセクシーで過激な振りが多い傾向にあります。大きな振りというよりも、玄人好みの細かい振りで早い振りなども積極的に取り入れていました。毎年6月に東海岸側のNFLやNBAのチアリーダースクワッドがアトランタに集まり開催される『オールプロ3』というダンス合宿で、ルーティーンをシェアするということもしていました。

各チームが振りを提供しあいシェアするので、YouTubeなどで他のチームを見ていたりすると同じ振りを踊っているということも多くあります。

日本では振付をシェアすることはタブー視されていると思います。しかし、ここは広いアメリカ。チアリーダーはホームゲームにしか参加しないため、日本のようにフィールドに両チームのチアリーダーが立つことはありません。同時に同じ振りを踊ってしまう心配がないため、こうしたイベントが行われていると思われます。

私も最初は振りを共有する事にビックリしましたが、合理的なこのシステムに今はまったく違和感がなくなりました。

練習方法もチームによってまったく異なります。週に1回しか練習がないチームもあれば、毎日あるチーム。ものすごく厳しく一糸乱れることなくシンクロナイズすることを求められるチームもあれば、揃えることよりも個性を生かすことを重要視するチームや、楽しんでスマイルでさえいてくれれば良いというチームまで、本当に様々です。

日本のチアリーダーの皆さんでアメリカのチームで活動したい場合YouTubeや受験したいチームのOGなどから情報収集し、どんな特徴を持ったチームなのかを把握してから受験されることをお勧めします!

暑くなりつつある日本の夏に負けず7月を乗り切りましょう!

Noriko Hosaka

獨協大学卒業後、Xリーグチアリーダーを経て2008年に渡米。NFLワシントンレッドスキンズ、米国室内プロフットAFLサンノゼセイバーキャッツ、NFLオークランド・レイダースと米国で計6年間、チアリーダーとして活動。現在はNFLを目指すチアリーダー向けのワークショップを開催するなど、後進の指導にあたっている。サンフランシスコ在住