ヤクルト―阪神25  6回1失点で10勝目を挙げたヤクルトのブキャナン=神宮【写真提供:共同通信社】  東京ヤクルトのブキャナンが、8日の阪神戦で6回1失点の好投。来日2年目で初の2ケタ到達となる10勝目を挙げ た。 6回を投げて4安打1…

ヤクルト―阪神25  6回1失点で10勝目を挙げたヤクルトのブキャナン=神宮【写真提供:共同通信社】



 
 東京ヤクルトのブキャナンが、8日の阪神戦で6回1失点の好投。来日2年目で初の2ケタ到達となる10勝目を挙げ た。

 6回を投げて4安打1失点。失点は味方の失策によるもので、自責点は0と文句なしの投球で、今年限りで引退の決まっている山本、松岡につないだ。ブキャナンが「今日の試合は、前半から野手がしっかり点を取ってくれて楽な投球ができた」と感謝したように、2回までにバレンティンの38号3ランなどで6点の大量援護をもらった。5回に1死1、3塁のピンチを招き、ナバーロの内野ゴロが悪送球で併殺が取れず、1点を許したが「バックも盛り立ててくれた。野手みんなに助けてもらっての勝利」と謙虚に話した。

 第1子が生まれたばかりのブキャナンは、父親となって初めてのマウンドでの快投だった。お立ち台で祝福された助っ人右腕は、感極まって言葉に詰まり、「子供が健康で生まれてくれて、奥さんも無事に出産してくれたことに感謝している。来年、皆さんの前でお疲労目することを楽しみにしている」とスタンドを沸かせた。

 投手陣が不安視された今季のチームで、開幕から先発ローテを守り続けて2ケタ勝利を達成し、3年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出の原動力となった。6連勝となったチームは、万全の状態で今週末から始まるCSを迎えられそうだ。「今はすごくいい野球ができている。この調子をクライマックスまで持ち込んで、スイープ(2勝0敗)で突破したい」というブキャナンは、ポストシーズンでも貴重な戦力になることは間違いない。