障害者スポーツの総合大会、アジアパラ大会が6日、インドネシアのジャカルタで開幕する。街中では大会を宣伝する看板が掲げられ、歓迎ムードが漂う。だがバリアフリー設備が整っていなかったり、詳しい競技日程が一般には公表されていなかったり、準備不足を指摘する声も聞かれる。

 開幕を翌日に控えた5日、日本大使館などが並ぶ中心部の噴水広場では、アジア大会のマスコットが撤去され、パラ選手の看板が掲げられていた。組織委員会は「過去の大会に負けない大会にする」と意気込みを見せる。

 今大会には43の国と地域から、約3千人の選手が参加する。選手たちが滞在するのは、メイン会場から約8キロ離れたジャカルタ北部のクマヨラン地区で、8月にあったアジア大会の選手村と同じ建物だ。

 国旗が掲げられたそれぞれの棟の出入り口にはスロープがあり、外見上はバリアフリーだ。だが、日本選手団の団長、大前千代子さんは「正直に言うと、施設内は使いにくいところが多々ある」と話す。

 大前さんによると、室内の洗面台は健常者向けで、車いすで使用するには高すぎる。トイレ付近にも勾配があり、車いすではブレーキの加減が難しく、壁にぶつかりそうになることもあるという。「工夫していただいているのを感じるけど、最初からバリアフリーを想定していたとは思えない」