6日未明に北海道で起きた地震を受け、道内で競技が盛んなノルディックスキー・ジャンプの選手たちが支援に動いている。

 夏の国際大会、グランプリ(GP)で女子総合7連覇を決めた高梨沙羅(クラレ)は17日、日本赤十字社を通じて被災地に義援金を贈ったことを明かした。9日にロシア・チャイコフスキーであった個人第5戦までに出場した今季のGPで得た賞金を寄付したという。金額は明らかにしていない。

 地震発生時にロシアにいた高梨は帰国した11日、地元の北海道で起きた災害に対し、「一日でも早く安心した生活が送れるように、自分でも何かしていきたい」と話していた。

 寄付のほか、厚真町に500ミリリットルのペットボトル、24本で1箱の水を50箱贈ったという。「一刻も早い復興に少しでも役に立てばと思った。自分はたくさんの人に応援していただき、支えてもらえて今がある。恩返しができれば」

 今夏のGPは残り1戦。賞金を寄付したいという気持ちから勝利にこだわるという。「全力で(勝ちを)取りにいきたい」。力強く宣言し、18日未明に欧州に向けて旅立った。

 高梨と同じく、今年2月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪代表だった男子の葛西紀明、小林陵侑、女子の伊藤有希が所属する土屋ホームの選手たちも支援に動いた。12日にむかわ町、厚真町、安平町の被災地を訪れて物資を届けた。

 町ごとに不足するものを事前に聞き取り、紙皿や食料品、衛生用品などを贈った。避難所で子供らと交流した葛西は「自分たちが成績を出すことで被災者の方々に元気を届けられるのではないかという思いが一層強くなった」と話す。(勝見壮史)