20日、ドイツ・ミュンヘンで行われたボルダリングW杯2018最終戦を終え、日本代表選手たちが帰国した。自身初の年間女王に輝いた野中生萌は、翌朝にたくさんの連絡が入っていたことで「(優勝した)実感が湧いてきた」と話し、最後まで野中と年間優勝を争った野口啓代は「生萌と争えたことは楽しかった」と振り返った。以下、帰国した選手のコメント。

野中生萌コメント
「少しずつ(年間優勝の)実感が湧いてきました。大会が終わった時はあまりわからなかったんですけど、翌朝起きたら連絡がたくさん来ていて、本当に優勝したんだなと。(最後の課題を登る時の心境は)最終課題に限らず、啓代ちゃんがどの課題もすぐ登るというのが続いていたので、次もそうなるだろうという予想をしていて、『彼女は登る、私もすぐ登るぞ』ってしっかりと切り替えて登れていました」

野口啓代コメント
「日本人と年間優勝を争うのは初めてで、生萌と争えたことは楽しかったです。最終戦で1位か2位にならないと年間優勝は厳しかったんですけど、決勝は全部登れて3位、年間は2位なので自分の登りにはすごく満足していて、とても良いシーズンだったと思います。(野中と抱き合ったときの涙について)初戦からずっと順位が1つしか変わらないような展開で、最終課題は生萌が登れば年間優勝だったので、見ていて私も感動しました。お互い嬉しいこともきつい結果も共有してきた仲だと思っているので、生萌に年間優勝が決まった時は私も素直に嬉しかったです」

伊藤ふたばコメント
「ミュンヘン大会は準決勝4課題目を完登できたんですけど、時間が足りなくて完登にならず、(時間内に登れていれば3完登で)決勝に進めていたので、すごく悔しいです。ただミュンヘンでそういった登りができたことはすごく自信になりました。(今季全戦を終えて)予選はいつも緊張していたんですけど、今回リラックスして臨めたことは成長を実感できました。生萌ちゃんとかが年間優勝が決まったときに涙を流している姿を見て、こういった瞬間を間近で見るのは初めてだったので、自分も年間優勝したいなって強く思いました」

楢崎智亜コメント
「去年からスピード、リード、ボルダーの3種目を頑張ろう、となって、今年のボルダー年間優勝を目指すかどうかはじめは迷っていたんですけど、W杯に出てみるとやっぱりボルダーは楽しいし、年間優勝を取りたいと途中から思っていました。逆転できなかったことは悔しいんですけど、最後まで年間優勝争いすることができて楽しかったです。2位という結果についてそこまで後悔したりとか、落ち込んでいることはなくて、この後のアジア競技大会や、世界選手権でしっかりと結果を残そうという方向に今は向いてますね」

藤井快コメント
「(ミュンヘン大会の)6位と7位の差をうめるために、やることはいっぱいある。ボルダリングに関しては一つの動きを追及していくことはできないので、ひとつの課題を登るために100通り以上のことをやらないといけない。結果だけ見たら、正直いいシーズンではありませんでした。優勝をした大会もありましたが、運が良かったんだと思います。(今後に向けては)練習する時間もそれほどないので、いまある実力で頑張るしかない。100%の力を出していきたいです」

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篠幸彦・編集部