全国高校総体は17日、名古屋市で競泳が始まった。2016年リオデジャネイロ五輪代表の今井月(るな、愛知・豊川)は、女子200メートル個人メドレーで2分11秒00、アンカーを務めた女子400メートルリレーで3分45秒78といずれも大会新記録をマークして優勝し、2冠を達成した。

 今井月は過去2年、夏に日の丸を背負うことが当たり前だった。高校1年はリオ五輪、2年は世界選手権に出場し、総体は凱旋(がいせん)試合の色が濃かった。だが今年は、4月の日本選手権で振るわず、パンパシフィック選手権、アジア大会の日本代表入りを逃した。

 「泳ぎたくない時期もあった」というほどの悔しさをかみしめながら、初めて総体の県内地区予選から出場。仲間たちの総体にかける情熱を間近にするうちに、それは自分が世界大会に抱いていたものと変わらないと気づいた。「私はここで頑張ればいい」と、代表落ちも吹っ切れた。

 この日のリレーは最後に自らの泳ぎで逆転。0秒23差で競り勝ち、思わず涙があふれた。「最後の年で地元でチームと戦えて、今は幸せです」(松本麻美)