ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会に出場する日本代表チームの事前キャンプ地に、北海道網走市が選ばれた。網走市は先に、フィジー代表チームの公認キャンプ地にも内定しており、「ラグビー合宿の聖地」の面目躍如と地元は歓迎している。

 ラグビーW杯は2019年9月20日から11月2日まで、全国12都市で20カ国が参加して開かれる。事前キャンプは大会前に各チームが練習を行う場所で、網走では日本代表チームが8月18~28日に合宿し、網走スポーツ・トレーニングフィールド(同市呼人)で調整。9月20日に東京で行われる第1戦に臨む。

 今年は、網走が初めてスポーツ合宿を受け入れてから30年にあたる。1988年6月、ソウル五輪に出場するボート、バドミントンなど4競技の日本代表選手が来訪。同7月には法政大学ラグビー部が訪れた。

 それ以来、網走市は施設や受け入れ態勢を整備する一方、企業や大学などに来訪を働きかけ合宿誘致を進めてきた。またマラソン大会を開催するなど「スポーツツーリズム」戦略に取り組んできた。市は2015年度の経済波及効果は約7億3千万円と試算している。

 今年度は各競技の55団体の計1598人が合宿に訪れる予定だ。このうち1チームの人数が多いラグビーは社会人7、大学5の計12団体の計712人と、約半数を占めている。

 特に国内最高峰のトップリーグからは、前年度優勝のサントリー・サンゴリアスをはじめ社会人6チームが来訪する。大学スポーツで初めて網走を合宿地に選んだ法政大学は今年も8月5日から、31回目のキャンプを張る。

 日本ラグビー協会(東京)の25日の事前キャンプ地決定に合わせ、記者会見を開いた水谷洋一市長は「日本代表の網走合宿はたいへん光栄に思う。できる限り練習環境を整えてお迎えしたい」と喜びを表した。(宮永敏明)