フリーソロクライミングは、岩に穴を開けず、命綱をかけるためボルトを打つこともなく、あくまで自然状態の岩を守る精神で生まれたクライミング方式。しかし、安全のためのギア類を一切使わずにクライミングができるのだとしたら?そんなクレイジーなクライミ…

フリーソロクライミングは、岩に穴を開けず、命綱をかけるためボルトを打つこともなく、あくまで自然状態の岩を守る精神で生まれたクライミング方式。
しかし、安全のためのギア類を一切使わずにクライミングができるのだとしたら?
そんなクレイジーなクライミングを、アレックス・ホノルドをはじめとするフリーソロクライマーたちは実際にやってのけている。
ここに登場するのが、ディープウォーターソロ。
ロープを使わずに岩を登るフリークライミングの精神を大切にしながら、かつ海や河川を落下時の緩衝材とするディープウォーターソロは、クライミングは危険だというイメージが変わる可能性がある。

クライミング界のレジェントであるクリス・シャーマもディープウォーターソロを熱烈に支持するひとり。「僕に言わせれば、ディープウォーターソロは最高にクールなクライミングが楽しめる方法だね」とシャーマは語り、更に続ける。「ロープなしのクライミングは素晴らしい感覚が得られるけど、滑落は死を意味するので、クライミングが限界以下に抑えられてしまうんだ。一方、ディープウォーターソロではロープなしのクライミングが楽しめつつ、自分自身を限界まで追い込んでさまざまなムーブが試せるんだ。ロープなし、限界なし − クライミングの真の魅力が味わえるのさ」
ディープウォーターソロは滑落しても心配無用。おまけにスイミングまで楽しめてしまう。1度で2倍楽しめるスポーツなのだ。