4月29日、駒沢陸上競技場で行われた第66回早慶アメリカンフットボール対抗戦は、早稲田大学が慶應義塾大学を37対7で下し、2015年の第63回大会以来4連勝を飾った。

快勝の原動力となったのは、総獲得323ヤード、毎クォーター得点を挙げた攻撃陣だった。WUC日本代表のQB柴崎哲平(3年)からWR高地駿太朗、遠藤健史(共に4年)のパスでフィールドを広げ、RB元山伊織、片岡遼也(共に4年)のインサイドのランで中央を突く、シンプルながら選手が思い切りプレーできるプレー構成が印象的だった。

この試合でプレーコールを担当したのが今季から攻撃コーディネーターに就任した坂本智信コーチと、アシスタントコーディネーターの箕浦秀一コーチだ。

共に早稲田大2006年度卒。坂本コーチはQB/WR、箕浦コーチはFBとしてプレー。卒業後は早大学院のコーチとなり、坂本コーチは2007〜2011年まで早大学院で攻撃コーディネーターを務めて、2010〜11年のクリスマスボウル連覇に貢献した後、2012年から昨年まで追手門学院高を指導。昨秋はヘッドコーチとして同校初の全国大会出場を果たした。

箕浦コーチは坂本コーチが追手門学院へ移った後に早大学院攻撃コーディネーターを務め、濱部昇監督が早稲田大監督代行となった2013年に早大学院監督に就任。この年にクリスマスボウル4連覇を達成し、2014年にもクリスマスボウル出場へと導いた実績を持っている。

早慶戦では箕浦コーチがスポッターから坂本コーチに情報を入れ、坂本コーチがサイドラインからプレーコールをした。

「一緒にやるのは久々ですが、考えていることは大体わかります」

早大学院コーチ時代に同じフィロソフィーの下で学んだ二人は、同じビジョンで状況を判断することができるという。

坂本&箕浦攻撃コーディネーターコンビの以心伝心のプレーコールは、昨秋は得点力関東3位、獲得ヤード関東4位に終わった攻撃の改善に明るい材料になりそうだ。