アメリカンフットボールは様々な役割の人々が関わって、勝利を目指すスポーツだ。戦っているのは選手だけではない。選手としてフィールドに立っていなくても、チームの勝利に貢献する様々な方法がある。

関西学生ディビジョン1の龍谷大学シーホースの副将:深見尚生(4年)は、学生コーチとして守備の指導にあたっている。

4月19日の練習では、新入生たちの指導をしていた。ショルダータックリングの説明をする時、タックリングのアプローチと姿勢をシャドーで実演した時の鋭く、滑らかな動きに、選手としての才能も優れていたことがうかがえた。

府立池田高ではDE/TEとしてプレー。龍谷大には推薦ではなく受験で入学し、志願して入部した。しかし、2年生の秋季リーグ戦、リーグ第5節の同志社大戦の前に頸部にヘルニアが2箇所あることが発覚。普通の生活やスポーツをすることは問題なかったが、衝撃が加わるフットボールのようなスポーツは医師から禁止された。

選手として続けられないのならと、深見は退部を考え、翌年の春休みに一ヶ月間休部した。フットボールの練習がないはじめての春休みに、深見は「好きなことをしよう」と思っていた。

しかし、何をしても「まったく面白くなかった」。

自分が一番好きなことはフットボールだと気づいた深見は、村田斉潔HCと猪飼省吾コーチに相談した。チームのためになるなら、雑用でも何でもやる覚悟だったが、学生コーチとしてチームに戻ることになった。

昨年は試合や練習のビデオの映像共有サイトへのアップロードや対戦相手の分析、試合の統計をとる作業など、手間のかかる仕事はすべて深見が担ってきた。

今季は新先発で複数の役割を担わなければならない選手に、その選手が出れなかったミーティングの内容を夜、家に帰った後にLINEで伝えたりするなど、より選手に近い立場でコーチングを行っている。

「プレーできないのなら辞めてしまうのが普通だと思う。でも、深見はチームに残って皆のために献身的にやってくれている」

主将DL浅尾渓太(4年)は、深見のフットボール、そしてチームに関わる姿勢に一目置いている。

「深見は何でも相談できるチームメイトです。見えない努力をしていることはチーム全員が知っています」

守備リーダーで深見と同じく副将を務めるDB仲谷匠平(4年)は、深見は今季の守備の一員だと言う。

「チームが勝つために何をすべきかを第一に考えています。遊ぶ時間があるなら何か一つでもチームのためになることをしたい」

副将学生コーチ深見は、チームの勝利のために、学生生活最後の年を捧げる決意だ。

※4月28日配信の月刊デジタル雑誌ハドルマガジン5月号Vol.41では、関西学生ディビジョン1所属8チームを訪問取材し、スタートを切ったばかりの2018年度各チームのポテンシャルレポートを掲載しています。月刊ハドルマガジンは以下のデジタル書店でご購読いただけます。

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