4勝12敗でシーズンを終えたインディアナポリス・コルツは、元フィラデルフィア・イーグルス攻撃コーディネーターのフランク・リーチがHCに就任。3年連続でプレーオフ進出を逃したチームの立て直しに挑む。右肩の手術から回復中のQBアンドリュー・ラックは、現役の先発QBの中で7番目に高い勝率60.5パーセントを誇るフランチャイズQB。再建に欠かせない存在だ。2012年ドラフトの全体1位指名で入団後、3シーズン連続でコルツをプレーオフに導いたが、2015年の第3週テネシー・タイタインズ戦で利き腕の右肩を負傷。自身初めての欠場を経験した。第6週ニューイングランド・ペイトリオッツ戦で一度は復帰したが、第9週デンバー・ブロンコス戦で肋骨を負傷。シーズンの残りを欠場した。2016年シーズンは15試合に出場したが、昨年1月に2015年の肩の負傷が完治しておらず、手術を行うと発表された。昨季中の回復が予定され練習に参加する姿もみられたが、第9週を前にインジャード・リザーブに登録され、全試合欠場が決定した。

昨年12月に「来季の開幕には確実に間に合うはず」と告げて以来、メディアの前に現れなかったが、現地4月9日に沈黙を破り会見を開いた。冒頭に「腕の具合はとてもいい。回復の余地はまだあるが、順調」と、明るい表情でコメント。2月にはリハビリに小さ目のボールを用いていることが報じられたことに関連して、『試合用のボールを投げられるようになったか』を聞かれると、「まだその時じゃない。段階を飛ばすようなことはしたくなくて、今行なっている治療が正しいと信じている」と、リハビリは慎重に行われていることを明かした。

「以前は段階を飛ばして復帰しようとし、失敗して復帰が遅れた。チームのためにも、自分のためにもならなくて、悔しくて、罪悪感もあった。同じ間違いは繰り返したくないし、治療にあたっている人たちを信頼している。そして何より自分自身を信頼している。今は一歩一歩回復に向かい、計画通りに進んでいる」

真面目なラックらしい発言が印象的だった。

復帰時期を明言することは避けたが、「選手として、人として成長してカムバックする」と、復帰を約束した。ドラフト3位の指名権を持っていたコルツだが、6位の指名権をもつニューヨーク・ジェッツの2巡目37位と49位、そして2019年ドラフトの2巡目を得ることを条件に1巡目指名権を交換している。トレードは、ドラフトでQBを指名する必要はなく、コルツのコーチ陣がラックの復帰に自信があることへの表れだろう。ラックとリーチHCによるコルツの復活が楽しみだ。