ロサンゼルスに移籍して3年目のラムズが19年ぶりのスーパーボウル制覇に向け、早くも地固めを行なっている。今オフ開始時点で10番目に多い約4500万ドルのキャップスペースを生かし、CBアキブ・タリーブと、DTエンダムカン・スーといった守備への大型補強を実行。そして現地4月3日に、ニューイングランド・ペイトリオッツとのトレードでWRブランディン・クックスと今年のドラフト4巡目の指名権を獲得。昨季リーグ1位の得点力を武器に、地区優勝を果たしたラムズにクックスが加わることで、得点力のさらなる向上が期待される。ラムズはペイトリオッツに今年ドラフト1巡目と6巡目の指名権を譲渡したことからも即戦力を求めていることが伺える。

 クックスは、昨季65回捕球1082ヤード獲得。チームトップの捕球1回あたり16.6ヤードを記録し、ペイトリオッツのパス攻撃の武器となっていた。ペイトリオッツがクックスのトレードに合意したのは、ニューオーリンズ・セインツと結んだ4年838万ドルのルーキー契約が終わり、1年あたり1400万ドル以上と予想され、キャップスペースが残り1500万ドルのペイトリオッツは、契約を結びたくなかったためだと考えられる。トレードにより、ペイトリオッツは1巡目に23位と31位、2巡目には43位と63位とそれぞれ2度の指名権を得ることに。クックスの抜けた穴を埋めるのに十分であると判断したのだろう。

 ラムズは昨季まで所属していたWRサミー・ワトキンズがカンザスシティ・チーフスに移籍。ロングパスを捕球できるレシーバーを探していた。ラムズは攻撃で3人以上のWRを用いたプレーが86パーセントと、NFL平均59パーセントを大きく上回っている。ラムズらしい攻撃を続けるには、WRクーパー・カップとロバート・ウッズに加え、3人目のレシーバーが必要だったのだろう。そういった状況下で40ヤード4秒43のワトキンズよりも、4秒33のクックスは足が早く、実績もあるクックスは何としても獲得したい存在だったと考えられる。また、QBジャレッド・ゴフとエージェントが同じであることから、オフに共に練習していたことも報じられており、連携は十分。1年目でペイトリオッツの攻撃システムに順応してみせた実績があるところも、かなりの確率で即戦力として機能することが期待できる。