現地14日に行われるニューオーリンズ・セインツと第2シードミネソタ・バイキングスのディビジョナルプレーオフは、バイキングスの本拠地であるUSバンクスタジアムで初めて行われるプレーオフだ。バイキングスのプレーオフ進出は2年ぶり29回目。セイン…

現地14日に行われるニューオーリンズ・セインツと第2シードミネソタ・バイキングスのディビジョナルプレーオフは、バイキングスの本拠地であるUSバンクスタジアムで初めて行われるプレーオフだ。バイキングスのプレーオフ進出は2年ぶり29回目。

セインツとバイキングスはレギュラーシーズン第1週で対戦し29対19でバイキングスが勝利しているが、どちらも全く別のチームである。

バイキングスは先発QBがサム・ブラッドフォードとRBにはデルビン・クックがどちらも負傷し、シーズン序盤で姿を消した。しかし、QBはケイス・キーナム、RBはラテビアス・マレーとジェリック・マキノンの2人が十分に穴を埋め、レギュラーシーズンを勝ち抜いた。

セインツは、当時RBエイドリアン・ピーターソンを起用していたが、機能せず結局シーズン途中で放出した。現在はマーク・イングラムとアルビン・カマラ2人のRBを使い分けている。

セインツの攻撃とバイキングス守備、リーグトップの矛と盾のぶつかり合いとなる。セインツは1試合あたり391ヤード獲得でリーグ2位。レギュラーシーズン中は2人のRBが攻撃の中心で、QBドリュー・ブリーズは昨季からパス試投回数が673回から536回に減り、獲得ヤードは5208ヤードから4334ヤードに減少した。

しかし、ワイルドカードの攻撃の主役はブリーズだった。33回投22回成功376ヤードに対し、ランは46ヤード。38歳になって尚、プレーオフを勝ち抜けるQBであることを証明した。対バイキングスにパス攻撃を中心としたプランで臨んだ場合、104キャッチでリーグ3位のWRマイケル・トーマス、俊足WRテッド・ギンJr.らがメインターゲットとなるだろう。

対するバイキングスは総喪失ヤードが1試合あたり275.9ヤードで1位、パス守備とラン守備は共に2位と非の打ち所のない守備となっている。ランに対しては136タックルでチームトップのLBエリック・ケンドリックスに注目。今季、10ヤード以上のランを20回しか許さなかったバイキングスのラン守備は、カマラとイングラムでも簡単には攻略できないだろう。パス守備はCBゼイビアー・ローズ、5インターセプトのSハリソン・スミスのAP通信オールプロに選出コンビが迎え撃つ。バイキングス守備はラン、パスどちらも万全の迎撃体制と言っていいだろう。