<「ゴールドラッシュ」アマチュア選手の今後:ショーケース編>スラリと伸びた長い手足。モデルのような抜群のスタイルが、ドジ…

<「ゴールドラッシュ」アマチュア選手の今後:ショーケース編>

スラリと伸びた長い手足。モデルのような抜群のスタイルが、ドジャース大谷をほうふつとさせる。ともに190センチ台の高長身を武器に、投打二刀流を志す。社会人硬式野球の「東北マークス」でプレーする双子の小野崎倭(ヤマト)投手兼外野手(21)と武(タケル)投手兼外野手(21)は昨年までは別の米国内の短大でプレーしたが、4年制へのステップアップがかなわず帰国。再渡米の機会を求めて、1月に行われた2日間にわたるショーケースに参加した。

兄の倭は進学校の仙台向山時代に野球をやめて卒業後から医学の道を志したが、「海外で野球をしたい」という弟の武の影響を受け進路を変えた。一方、武の転機となったのは、仙台高専名取在籍時の3年夏だ。3回戦で仙台育英に5回コールド負けを喫したが、2番手で登板した自身は1回2/3を無失点で切り抜けた。夏の甲子園初優勝を果たす仙台育英に好投を収めたことが自信につながり「より高いレベルでやりたい」と異国での挑戦へと突き動かした。

ニューヨーク州のジェネシー短大に所属した倭は二刀流が開花。筋トレの成果で140キロ近くの球を安定して投げられるようになり2年目にはリーグMVPにも輝くほど成績を収め「勉強にも野球にも全力を注げるアメリカの環境を自分に合っている」と実感した。逆にオレゴン州のサウスウエスタン短大に籍を置いた武は4年制への転校を狙った2年目にコンディション不良から登板機会が減り「初年度から目に見えて成長を感じていたので、悔しさが残ります」と振り返る。それでも再び米国を目指すのは「本場のアメリカでもう1度自分の力を試したい」からだ。

名前の由来は両親から世界のどこにいても日本人としての誇りを忘れず(=倭)、武士道を心がけてほしい(=武)から。大きな期待を背負う双子は、再び海を渡ろうとしている。【平山連】

◆ショーケース 米大学野球関係者たちに実力を披露する場として、米大手リクルート団体「ファイブ・ツール」が開催した。1月4日(千葉・ナスパスタジアム)5日(東京・神宮)と行われ、より良い大学への編入を目指す留学中の大学生や、野球留学を目指す高校生らが参加。60ヤード走、遠投、スイングスピード計測、紅白戦などが行われた。