五輪の舞台で満足のいく結果を残せなかったグレン(C)Getty Images 重い悩みを抱えていた。現地時間2月19日、…

五輪の舞台で満足のいく結果を残せなかったグレン(C)Getty Images

 重い悩みを抱えていた。現地時間2月19日、ミラノ・コルティナ冬季五輪に参戦中の米女子フィギュアスケート代表のアンバー・グレンが、生理の問題を抱えながらシングルスに挑んでいたことを明らかにした。その赤裸々な告白をフランスのラジオ局『RMC Sport』など複数メディアが伝えている。

【動画】「芝の上でこんな回転できるの!?」米フィギュア代表の超人的始球式を見る

 メダル候補と目されながら挑んだ個人戦でグレンは、ことごとく精彩を欠いた。16日のショートプログラムではトリプルアクセルこそ決めるも、後半にかけて3回転ループが2回転ループになるなどミスが重なって13位と低迷。失意の表情を浮かべて向かったキス・アンド・クライでは号泣。大粒の涙を流した。

 自身のSNSで「世界が終わってしまったが、それでも明日は来る」と名誉挽回をかけて挑んだフリーでは、魂のこもった会心のパフォーマンスを披露。持ち味のダイナミックなスケーティングで自己ベストとなる147.52点を記録。“復活”を印象付けた。

 まさに激動の大会にあって彼女は人知れず問題を抱えていた。それが多くの女性アスリートにとって小さくない影響を受ける生理だった。『RMC Sport』によれば、グレンはフリー終了後のフラッシュインタビューで「実は今、生理中なんです」と告白。そして、ストレスフルな状況で檜舞台に立つ辛さを語った。

「本当に辛いんです。特に、こういう衣装を着て、全世界の人の前でパフォーマンスをしなければならない時は辛い。それぐらい大変なことなのに、誰もそのことを話せない。これって本当に難しくて、恐ろしいんです。恐ろしくて、押しつぶされそうで、感情が張り詰めてしまう。それでも私たちはアスリートでいなければならない」

 生理による影響は個人差があり、月によっても異なることが伝えられている。そうした中でグレンは、公にすることがタブー視される状況に異論を主張。女性アスリートたちへの幅広い理解を求めた。

「強いストレスにさらされている状況では、感情的になることもある。本当は女性アスリートに関する大事なことだから、もっと議論されるべきテーマ。でも、まだあまり語られてない」

 自分だけでなく、この先のスポーツ界を担っていく女性アスリートたちのために、メッセージを発信したグレン。その言葉によって理解が広まることを願いたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】「芝の上でこんな綺麗に回転できるの!?」金アリサ・リウの超人的始球式に再脚光 阪神ファンからのオファーも【冬季五輪】

【関連記事】「どうしたらこんなにオリンピックをエンジョイできるのだろうと…」金メダル、アリサ・リウの“のびのび演技”に日本解説者も感嘆、異色の経歴も話題【冬季五輪】

【関連記事】マリニンが失速した裏に潜んだ憎悪 坂本花織ら担当の有名振付師が証言したフィギュア界の“問題点”「日本のファンがイリアを嫌い…」【冬季五輪】