「MLBウインターミーティング」(9日、オーランド) 侍ジャパンの井端弘和監督が会見に臨み、チーム編成が停滞している状…

 「MLBウインターミーティング」(9日、オーランド)

 侍ジャパンの井端弘和監督が会見に臨み、チーム編成が停滞している状況を明かした。

 日本人メジャーリーガーではドジャースの大谷翔平投手が参加を表明。だが山本由伸投手、佐々木朗希投手らは球団と折衝中で、カブスの今永昇太投手、鈴木誠也外野手らも返事待ちの状況だ。

 現状について「全然変わらないですね。MLBからの返事待ちで。なかなかMLBが決まらないので、今はそこで止まっている状態」と明かした井端監督。それでも「準備はできている。返事待ちで対応を求めていますので、早く、せめて年内には返事が来てくれたらいいなと思います」と説明した。

 なぜメジャーリーガーを優先してチーム編成を行うのか。井端監督が明かしたのはピッチクロックなど環境面の問題だ。「実力どうこうより、このあいだ、日本で初めてピッチクロック、ピッチコムをやった時に慣れは必要だなと思ったので。そのへんはこちらでやられている選手というのがスペシャルだと思いますので。まだ日本の選手は機械の方に集中がいってたなと」。11月に行われた韓国との強化試合ではピッチクロックの影響か日韓の投手陣が制球を乱す場面が多々あった。

 それだけに普段からメジャー仕様に慣れている日本人選手を招集したい思いがある。また大谷が投手での起用が可能か否かによっても30人のベンチ入りメンバーの内訳が変わる可能性も示唆。「(大谷が)投げる、投げないによって投手は15人ぐらい必要というところでは、野手を一人減らさないといけない。最初に3連戦もあるので、15人は必要かなと思っています」と言う。

 またイニング数などメジャー球団から課されるとみられる投手への制限については「こちらとしては長いイニングとは一切思っていないので。計算して、向こうがこれぐらいと言ってくるよりはこっちは下げて対応できようにしてるので」と指揮官。最終のロースター決定は「2月3日ですかね、最終は」と明かし、「そのへんで一気に変わってくるのかなと思います」と説明した。

 この日は各国、及び各地域の監督がウインターミーティングの会場に集結。選手招集の方針などを示した。MLBのスターが勢ぞろいする米国代表については「当然、素晴らしい選手がそろっていると思います。全部出そろった時にしっかり分析してやらないといけない」と警戒感を強めた。