◆香港マイル・G1(12月14日、香港シャティン競馬場・芝1600メートル) 香港マイル・G1で海外に初参戦するエンブ…
◆香港マイル・G1(12月14日、香港シャティン競馬場・芝1600メートル)
香港マイル・G1で海外に初参戦するエンブロイダリー(牝3歳、美浦・森一誠厩舎、父アドマイヤマーズ)は桜花賞、秋華賞とG1・2勝。その誇りを胸に日本代表として戦う。
牝馬2冠を手にした栗東滞在の効果が表れている。11月30日に検疫を開始。環境の変化に戸惑う馬もいるなかで、すぐに順応した。森一調教師は「2日目には落ち着いてカイバもしっかり食べてくれました。春と秋の経験が生きているのかなと思います」と頼もしく見つめる。
今年最後の照準を香港マイルを定めた。前走の秋華賞はオークスの反省を踏まえ、牧場と連携してメンタル重視の調整。それが功を奏し、2000メートルの大舞台で結果を残したが、今回は3戦ぶりの1600メートルと距離を短縮してきた。指揮官は「一番いいパフォーマンスができる舞台だと思います。オーナーには状態に問題がなければ、香港(マイル)がいいのではないかと提案させてもらいました」。クイーンC、桜花賞で見せたパフォーマンスからワンターンのマイルがベストだと考えている。
モーリスやドゥラメンテといった海外経験豊富な堀厩舎出身のトレーナー。開業前に「世界で戦ってみたい」と抱負を語り、今年はガビーズシスター(リヤドダートスプリント3着)に続く2回目の海外へ。開業2年目にして果敢に海を渡る姿勢を見せている。「3歳牝馬の中でチャンピオンだと思っているので、それに恥じないようにしっかりと結果を出したい」。世界にレベルの高さを見せつける。(浅子 祐貴)