RIZAPグループが9日、公式サイトで来季J2降格が決まった連結子会社である湘南ベルマーレについて声明を出した。一部報道…
RIZAPグループが9日、公式サイトで来季J2降格が決まった連結子会社である湘南ベルマーレについて声明を出した。
一部報道で、湘南側が、RIZAPグループに6億円を貸付していると伝えられた。
RIZAP側は「報道にありました貸付については事実です」と認めた。
その上で「まず、2025年3月期は当初計画通り2億円の投資に加え、湘南ベルマーレとの業務委託契約に基づき、トレーニング環境の整備・提供、マーケティングやDX支援などの現物支援を実施いたしました。さらに、2025年2月に債務超過のリスクが生じた際には、J1クラブライセンス失効を回避するため、約8000万円の追加投資を行いました。これら約8000万円の追加投資により、債務超過を回避し、J1クラブライセンスを維持することができました。さらに、グループ全体の資金効率を高める運用の観点から、クラブの安定運営に影響しない範囲の余剰資金を一時的に弊社に貸し付ける処置を行いました」と説明した。
続けて「この運用に関しては、湘南ベルマーレにとって有利な利息設定(一般的1~3%に対し、3~10%)とすることで、クラブの収益改善にも寄与する形といたしました。貸付はいずれも翌月には全額返済しており、利息収入は実際に湘南ベルマーレの利益として計上されています。なお、貸付手続きは眞壁前会長も出席のもと開催された取締役会での決議および監査役と相談のうえ、法令・会計基準に沿って適切に実施しております」と伝えた。
そして「弊社においては、2025年3月末時点で現預金残高が200億円以上あり、財務基盤は安定しており、資金面での問題は一切ございませんでした」とした。
湘南をめぐっては、長年クラブを支えた真壁潔会長と坂本紘司社長が退任し、RIZAPグループ専務の塩田徹氏が新たに会長となり、大多和副社長が社長に昇格する人事が発表された。「湘南ベルマーレの未来を第一に考えてきましたが、その一方で、弊社の想いや施策をクラブ関係者の皆さまへ十分にお伝えできていなかったことは反省しております。長年にわたりクラブを支え、地域の皆さまとともに歩んでこられた前経営陣の多大なるご功績には深く敬意を表するとともに、その想いを引継ぎ、今回の経営体制の変更は、J2降格という現実を真摯(しんし)に受け止め、J1早期昇格を必ず実現するという親会社としての覚悟を示した決断です」と事情について明らかにした。