【オーランド(米フロリダ州)8日(日本時間9日)=四竈衛】米球界のストーブリーグ最大イベント、ウインターミーティングが開…
【オーランド(米フロリダ州)8日(日本時間9日)=四竈衛】米球界のストーブリーグ最大イベント、ウインターミーティングが開幕-。球界関係者が一堂に集まったのを機に、ポスティングでのメジャー移籍を目指すヤクルト村上宗隆内野手(25)への注目度が着実に上昇し始めた。
クリスマスのイルミネーションで飾られた高級ホテルの会場内には、球団首脳陣、代理人らが続々と姿を見せ、一気ににぎわいを増した。ポスティング申請後、これまでメジャーのスカウト陣の中で、村上の守備力や「空振り・三振率」を指摘する声も聞かれた。その一方で、メジャーでもトップクラスに入る長打力への評価は変わっていない。ア・リーグ球団の関係者は「多くのデータはあっても、見るところはそれぞれ違う」と、球団によって評価基準が異なる裏事情を口にした。別球団の編成担当者は「あれだけ飛ばせる選手はそう多くはない。結果を出せば、それが正解」と、23年WBCでも活躍した3冠王への期待感を隠そうとしなかった。
現時点では、同じ左打ちのスラッガーでもあるシュワバー(フィリーズFA)、タッカー(カブスFA)の移籍先が決まっておらず、具体的に目立った動きはない。その一方で、メッツ、ヤンキース、ブルージェイズ、レッドソックスなど有力球団が水面下で着々と準備を進めており、シュワバーらの決着後、有力選手が同席する個別交渉、施設見学などの最終折衝に入る見込みだ。
米球界内の予想では、5年総額8000万ドル(約124億円)から8年総額1億8000万ドル(約279億円)までばらつきがあるとはいえ、大型契約になることは確実。プレーオフを狙う資金力のある5球団前後が、村上の最終的な候補として残りそうだ。