◆香港カップ・G1(12月14日、シャティン競馬場、芝2000メートル) JRA海外馬券発売対象の香港国際競走(14日、…

◆香港カップ・G1(12月14日、シャティン競馬場、芝2000メートル)

 JRA海外馬券発売対象の香港国際競走(14日、シャティン競馬場)に出走するロマンチックウォリアー(香港カップ)が9日、現地で追い切りを行った。現地で取材するフリーライターの土屋真光氏がリポートした。 

 まだ夜も明けきらないシャティンの芝コースで、ロマンチックウォリアー(セン7歳、Cシャム厩舎、父アクラメイション)が躍動した。僚馬ロマンチックトールを前に置いて最終コーナーを回ると、ゴールではその外側を持ったままで1馬身先着した。

 「とても自信満々な走りでした。本当に走ることが好きな馬なんですよね。直線に入ってしっかり体を使って、よく伸びてくれました。いい形でレースを迎えられます」。手綱を執ったJ・マクドナルドも、手応えたっぷりに振り返った。

 前走のジョッキークラブCは、7か月半ぶりのレースだった。5月に左前の球節に軽度の骨折が判明。すぐに手術を行って、8月には調教を再開したが、中東での激闘、そして7歳後半という年齢。全盛期ほどではという不安もあったが、終わってみればスローペースの4番手から、後半3F32秒78という究極の上がり勝負を、ノーステッキで制した。

 勝てば前人未到の香港C4連覇。「前走は手術の影響も、衰えも全く感じませんでした。2着のヴォイッジバブルもコンビを組んでいたので、決して弱くないのを知っているからこそ、走りに満足しています。特段、何かが良くなったとかはないですが、相変わらず高い水準を維持しています」と鞍上。年明けに中東で、フォーエバーヤングへのリベンジを期す上でも、落とせない一戦だ。