「男子ゴルフ・日本シリーズJTカップ・最終日」(7日、東京よみうりCC=パー70) 今季最終戦は、賞金トップで臨んだ2…

 「男子ゴルフ・日本シリーズJTカップ・最終日」(7日、東京よみうりCC=パー70)

 今季最終戦は、賞金トップで臨んだ23歳の金子駆大(こうた)=NTPホールディングス=が3バーディー、4ボギーの71で回って通算4アンダーで7位に入り、獲得総額1億2023万1009円で初の賞金王に輝いた。首位から出た小木曽喬(おぎそ・たかし、28)=フロンティアの介護=が1イーグル、4バーディー、1ボギーの65をマークして通算13アンダーで初優勝し、ツアー通算2勝目を挙げた。

 2位と3打差で迎えた、最終難関のJTカップ名物「18番ホール」をボギーで乗り切ると、両手で控えめにガッツポーズした。「最後はかっこ悪い感じで申し訳ない」と苦笑いを浮かべた小木曽。「ずっと日本で勝ちたかった」と、待望の国内初優勝を喜んだ。

 二つの大きなモチベーションがあった。小木曽が優勝すれば、同郷でかわいがっている後輩・金子の初の賞金王が確定。前日の食事会では優勝を直訴され「コータ(金子)の賞金王が見たいと本当に思っていた」と、先輩の意地を見せた。

 国内初優勝を見届けようと、地元・名古屋から駆けつけた父親の存在も負けられない理由だった。中学3年時に「ゴルフがうまくなりたい」と、福井県の全寮制に移る息子の決断を反対せずに後押し。小木曽は「あそこで福井に行かなかったら、今こうやって優勝できていない」と感謝した。

 表彰式では、日産自動車から電気自動車(EV)の新型「日産リーフ」が贈呈された。「一つ夢がかなった気がします。大切に乗りたい」とはにかんだ。