今秋都大会16強の広尾と地元の学童野球チーム「若羽クラブ」が7日、同校で初の交流会を行った。広尾の球児たちが先生役となり…
今秋都大会16強の広尾と地元の学童野球チーム「若羽クラブ」が7日、同校で初の交流会を行った。広尾の球児たちが先生役となり、バッティングやノック、キャッチボールのやり方をみっちり教えた。一緒にグラウンドで汗を流し、初の交流会は大成功で幕を閉じた。
今夏の東東京大会でNPBスカウトたちから注目を集めた最速146キロ右腕、古荘敦士投手(3年)は「体全体を使って、真っすぐと同じように腕をしっかり強く振ろう」などとアドバイスし、来春から中学に進む児童に変化球の投げ方を手ほどきした。「分かりやすい言葉を使って教えるのは大変でした」と振り返りつつ、徐々にコツをつかむ児童たちの姿に感心していた。上枝礼幸捕手(6年)は「お兄さんたちが講師役となってくれて、今やっていることを細かく丁寧に教えてくれた」と目を輝かせた。
若羽クラブが活動する恵比寿・広尾地区は「学童野球チーム過疎エリア」といわれ、統廃合を繰り返し、現在活動するのは若羽クラブの1チームだけ。周辺の公園ではキャッチボールすら満足にできない環境があり、都立屈指の実績を残す広尾と交流することで地元の野球熱を高める狙いだ。児童たちが広尾の公式戦を応援するなど、今後も交流会を継続していく予定だ。