「九十九島賞争奪戦・G3」(7日、佐世保) 松浦悠士(35)=広島・98期・SS=が犬伏湧也(徳島)追走から最終3角か…

 「九十九島賞争奪戦・G3」(7日、佐世保)

 松浦悠士(35)=広島・98期・SS=が犬伏湧也(徳島)追走から最終3角から抜け出して優勝。昨年12月に玉野競輪で開催された広島記念以来、通算23回目のG3優勝を飾った。2着は切り替えて迫った佐々木龍(神奈川)、3着は九州4番手の角令央奈(福岡)が入り、3連単は21万6470円の高配当となった。

 改築中のメインスタンドの前を誰よりも早く駆け抜けたのは、松浦だった。前を任せた犬伏が九州4車結束を封じて打鐘から先行。絶好の展開となった松浦は、坂井洋(栃木)の反撃に合わせて最終3角から踏み込んでVへと抜け出した。「今節はラインのおかげ」と仲間に感謝した。

 5月のG3・宇都宮記念、7月の玉野G2・サマーナイトフェスティバル、10月の前橋G1・寬仁親王牌と度重なる落車。まだ完全復活とはいかないが、そんな状態でも1年ぶりの記念Vを決めた。

 今後はG3・伊東記念を挟んで、地元のG3・広島記念に挑む。「自分で戦う脚力はまだまだだが、開催中にある程度のところまで持って行けたのは良かった」とセッティング面で手応えを得た。着実に調子を取り戻している松浦が、11月に新装した地元バンクでも先頭で駆け抜ける。