日本ハムから巨人へFA移籍した松本剛外野手(32)が7日、札幌市内にあるファイターズ屋内練習場で「ミルクランド北海道pr…

日本ハムから巨人へFA移籍した松本剛外野手(32)が7日、札幌市内にあるファイターズ屋内練習場で「ミルクランド北海道presents ファイターズ野球教室」に参加した。日本ハム球団関連のイベント参加はラスト。講師役として小学5、6年生の約50人を丁寧に指導して「日本ハム松本剛」としては一区切りを付けたが、今後も“北海道愛”を貫くことを誓った。

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松本剛は約2時間の野球教室を笑顔で終えた。「(日本ハムの)オフィシャルでは最後(のイベント)かなと思います。本当に僕はすごく北海道が好きなので、こうやって最後、野球教室で終われたっていうのはよかったなと思います」。子どもたちの笑顔に囲まれながら「日本ハム松本剛」としての活動にピリオドを打った。

巨人へのFA移籍を決め、新天地での入団会見も終えた異例のタイミングでの「ファイターズ野球教室」への参加。「もしかしたら(イベント参加が)なくなっちゃうのかなって不安で…」と心配していたが、球団から「やってほしい」と改めてオファーを受けて「すごいうれしかった」という。

会場となったファイターズ屋内練習場は、札幌ドームが本拠地の時代にたくさんお世話になった場所だ。「思い出深い場所ですし、シーズン中やオフシーズンに何度も使わせてもらった」と感慨に浸った。

さらに一緒に講師役を務めた村田和哉アカデミーコーチ(40)は日本ハム入団時の先輩で、自身の座右の銘「名もない雑草にも陽は当たる」は「村田さんがよく使われていた言葉」。印象的なフレーズを拝借して、自らの野球人生の指針としてきた。そんな先輩と思い出いっぱいの場所で最後に巡り合うのも不思議な縁だ。

これまで北海道の自治体にふるさと納税をして牛乳を取り寄せていたという松本剛は、来年以降も「変わらず、取り寄せたい」と“北海道愛”は移籍しても不変。「(来年)2月からもう1度、雑草魂を持ってやっていきたい」と決意表明して、日本ハムでのラストイベントを締めくくった。【木下大輔】