今季のJ1は鹿島が9季ぶり9度目の優勝を果たし、通算21冠目を獲得した。 スポーツ報知では「鹿島にまつわる今さら聞けな…

 今季のJ1は鹿島が9季ぶり9度目の優勝を果たし、通算21冠目を獲得した。

 スポーツ報知では「鹿島にまつわる今さら聞けない話」と題し、通算21冠目を獲得した鹿島の過去や現在に関する「今さら人に聞けない話」について、担当の岡島智哉記者が解説した。

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 【Q1】なぜ鈴木優磨はパンツをまくる?

 【A】本人いわく「動きやすいから」。陸上選手のパンツのように仕立て、下半身の可動域を広げている。冬場の練習でもまくる一方、試合ではキックオフ直前までノーマルスタイル。

 【Q2】「鹿島る」とは?

 【A】リード時の終盤、敵陣CKフラッグ付近でボールをキープすること。複数人でボールを囲い、時計の針を進める戦法。勝ちに徹する鹿島の代名詞の1つとしてJ全体で定着し、鹿島と関係ない試合で「鹿島れ!」とベンチから指示が出ることも。用例は「よし、あとは鹿島るだけだ!」

 【Q3】通算21冠ってどれだけすごいの?

 【A】国内3大タイトルのJ1(9回)、ルヴァン杯(6回)、天皇杯(5回)の獲得数は、全大会でJクラブトップ(J発足以降)。18年には悲願のアジアタイトル(ACL)も獲得。2位は浦和の10冠なので、ダブルスコア。

 【Q4】なぜ茨城県「鹿嶋市」のクラブなのに「鹿島」?

 【A】93年のJ発足時に「鹿島町」を本拠地としていたため。95年の合併により「鹿島市」誕生と思いきや、すでに佐賀に鹿島市があったためNGとなり「鹿嶋市」が誕生。そのため、ホームタウン名とクラブ名の表記が異なる珍現象が発生している。

 【Q5】なぜ人口6万人の鹿嶋市にビッグクラブが?

 【A】J加盟を目指すも、当時の川淵三郎チェアマンの返答は「99・9999%ない」。それでもクラブ側は「0・0001%はあるんですね」と引き下がらず。官民一体となり、当時引退していた神様ジーコを呼び寄せるなどし大逆転加盟。「オリジナル10」の一員として、J初年度の93年からJリーグ最上位リーグに位置し続けている。

 【Q6】鬼木達監督の「鬼木」の正しい発音は?

 【A】本人曰く、アクセントは「お」の部分。「き」の“誤用”も広がっているが「まあ、別に何でもいいんです」とのこと。

 【Q7】なぜメルカリが親会社に?

 【A】19年に「メルカリ」が経営権を取得。メルカリの取締役社長兼COOの小泉文明氏(現・鹿島代表取締役社長)の父が鹿嶋市近郊の麻生町(現・行方市)出身で、小泉氏が幼少期から鹿島を応援していたことが縁。今回の優勝がメルカリ体制初タイトル。