日大魂! 阪神ドラフト2位の日大・谷端将伍内野手(21)が6日、都内で行われた同大学の創部100周年祝賀会に出席。そうそ…

日大魂! 阪神ドラフト2位の日大・谷端将伍内野手(21)が6日、都内で行われた同大学の創部100周年祝賀会に出席。そうそうたるOBを前に、プロでの活躍を誓った。主軸として迎えた節目だったが春に東都大学野球で2部リーグ落ち。悔しすぎる“置き土産”をバネに、かねて口にしてきた日大出身では初の2000安打達成を、改めて目標に定めた。

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強心臓の谷端が身を硬くした。会場には元ヤクルト監督の真中満氏、DeNAの村田修一2軍監督、元巨人の長野久義氏らがずらり。阪神で一緒になる和田豊ヘッドコーチから壇上に呼ばれ、プロ1年生は緊張気味にマイクを握った。

「先月、ドラフト会議で阪神タイガースに指名していただきました。100周年という記念の年に2部降格という結果になり、申し訳ない限りです」

華やかな祝賀会に似つかわしくない謝罪だった。100周年イヤーで東都王者を目指した1年。3年春秋と首位打者に輝いた谷端に期待がかかったが、まさかの打率1割台で2部に降格。秋も1部復帰は果たせないまま、引退となった。

この経験はプロ生活の糧にする。謝罪に続けて「ですが、どんな時も応援してくださる大勢の方々がいることで、これだけ経験値が上がりました。厳しい世界とは思いますが、1日でも早く1軍で活躍するところを見せて、本当に恩返しできればと思いますので、応援のほど、よろしくお願いいたします」と力強く言い切ると、先輩たちから大きな拍手をもらった。

パーティーを終えた谷端はドラフト指名時に掲げた大目標を、改めて口にした。「将来的には高い目標で2000安打を目指します。まずはフル出場を考えてやっていきたい」。名選手を輩出してきた日大だが、意外にも過去に2000安打達成者はいない。初対面の和田ヘッドとはがっちり握手を交わした。「守備がまだまだへたくそで、一番下だと思うので、鍛えてもらう。打撃は自信があるところもありますが、課題も多いので積極的に質問して、レベルアップしたい」。改めて、厳しい世界に飛び込む自覚を高めた。【柏原誠】