<スペインリーグ・アラベス1-0Rソシエダード>◇6日◇第15節◇メンディソローサ【ビトリア(スペイン)=高橋智行通信員…

<スペインリーグ・アラベス1-0Rソシエダード>◇6日◇第15節◇メンディソローサ

【ビトリア(スペイン)=高橋智行通信員】レアル・ソシエダードのMF久保建英(24)はアウェーのアラベス戦に先発し、0-1の後半33分に退いた。チームはそのまま敗れた。

リーグ戦10位のRソシエダードは、オヤルサバル、スベルディア、オスカルソン、ヤンヘル・エレーラが負傷欠場。セルヒオ・フランシスコ監督は2-3で敗れた前節ビリャレアル戦と同じ11人を先発起用し、4-3-3で臨んだ。久保がリーグ戦2試合連続でスタメン入りし、サディクが再びセンターフォワードを務めた一方、好調のバレネチェアはベンチスタートとなった。

アラベスはリーグ戦3連敗で14位と低迷中。コウデ監督はグリディをけが、ブランコを出場停止で欠く中、1-3で敗れた前節バルセロナ戦からスタメンを1人のみ変更し、4-1-4-1で戦った。

前半開始後、ホームのアラベスが左サイドを使って徐々に相手ゴールに近づいていき、13分にFKからボジェがヘディングシュートを放つが、惜しくも枠外だった。

勝てば欧州カップ戦圏内に近づくRソシエダードは、ボールをキープして中盤で精力的に動くブライス・メンデスを中心に攻撃を組み立てていくも、相手の守備網を突破するのに苦しんだ。32分にようやくチャンスをつかむが、カルロス・ソレールのヘディングシュートはGKシベーラにセーブされる。さらにその2分後、カルロス・ソレールのFKをジョン・マルティンが頭で合わせるが、惜しくもポストに阻まれた。

両チームともにあまり見せ場の少ない状況で迎えた前半アディショナルタイム、アラベスのCK時にペナルティーエリア内で、セルヒオ・ゴメスがクリアに失敗したボールがエルストンドの手に当たる。オンフィールドレビュー後にPKの笛が吹かれ、ボジェのキックでアラベスが待望の先制点を手に入れた。

1点を追うRソシエダードは後半開始直後にハイプレスをかけるも、前半同様に相手ゴールに近づいたのはアラベスだった。次々とチャンスを作っていき、8分にアブデがコースを突くミドルシュートでGKレミーロを脅かした。

Rソシエダードは劣勢の状況を変えるため、ベンチに温存していたバレネチェアを11分に投入する。この交代が功を奏し、試合の流れを引き寄せていった。19分に久保が右サイドでボールをもらうと、強引に中へ切り込みラストパス。バレネチェアがこれをダイレクトで合わせたが、大きく枠上に失敗した。

敵陣でプレーする時間が長くなっていったRソシエダードはさらに27分、右サイドで受けた久保がペナルティーエリアに侵入してゴールを狙うも、左足のシュートは相手DFに頭でブロックされた。

押し込まれる時間が続いたアラベスは30分、相手のミスからボジャが追加点のチャンスを迎えたが、レミーロにセーブされる。

一方、Rソシエダードは33分に久保とゴロチャテギを下げてカリカブルとザハリャンを投入し、中盤から前線にかけてチームをリフレッシュした。しかし、最後までPKの失点を返せずに0-1で敗れ、リーグ戦2連敗、アラベス相手に3連敗となった。これでスペインリーグ成績が、15試合4勝4分け7敗の勝ち点16で、暫定ながら12位に後退した。