阪神早川太貴投手(25)が19日、球団事務所で契約更改交渉に臨み、300万円アップの来季年俸720万円でサインした。育成…
阪神早川太貴投手(25)が19日、球団事務所で契約更改交渉に臨み、300万円アップの来季年俸720万円でサインした。
育成入団の1年目は年俸300万円でスタート。7月に支配下昇格を果たし、年俸420万円で契約を結び直したが、さらなるジャンプアップとなった。
初先発となった8月のDeNA戦で5回無失点と好投し、記念星をつかんだ。先発で2戦2勝を挙げて、強力先発陣に食い込むクオリティーを示した。
「先発でしっかり自分の持ち味を生かした投球ができていたので、来年はそこを出して、先発ローテをとれるように頑張ってほしいと(球団に)言っていただきました」とこの日の交渉の様子を振り返った。
もちろん満足はしていない。課題の多さを自覚し、秋季キャンプでは精力的に投げ込み、体力づくりに取り組んだ。
「正直、支配下に上がって1軍で投げるのを目標にしていましたが、1軍の投手との差もすごく感じました。2勝はしたんですが、野手の方にたくさん助けられての2勝でしたし、もっとやらなきゃいけないことが見つかった。野手のみなさんのおかげで勝たせてもらった感じです。長いイニングを期待されていると思うので、より安定した投球をできるようにしたい。コンディションを整える能力が足りなかったので、体づくりを一から見直して、シーズンを万全で戦えるような体をつくることが一番」と目標を立てた。
ウエスタン・リーグでは8勝1敗の好成績。ちょうどこの日、球団選定のファーム最優秀選手賞が発表され、表彰を受けた。
「ファームの方も自分の実力以上に勝利がついてきたような感じがあるんですけど、みんなに助けられての8勝1敗。周りに感謝したいです」と、どこまでも謙虚だった。
早川はくふうハヤテからのNPB1号。その前には、地元北海道の北広島市役所に勤務した異色の経歴で「投げる公務員」と話題になった。(金額は推定)