<明治神宮大会:青学大4-0立命大>◇大学の部◇決勝◇19日◇神宮青学大(東都大学)が立命大(関西5連盟第2代表)を下し…
<明治神宮大会:青学大4-0立命大>◇大学の部◇決勝◇19日◇神宮
青学大(東都大学)が立命大(関西5連盟第2代表)を下し、史上6校目の連覇を達成した。
中日ドラフト1位の中西聖輝投手(4年=智弁和歌山)は2安打17奪三振で完封。初回は140キロを超える直球と得意のフォークを武器に、立命大上位打線を3者連続三振に切った。2回以降も、中西の安定感は増していく。相手打者に向かっていく気迫の投球で9回も3者三振に抑え、立命大打線を寄せ付けなかった。直球の最速は148キロを計測し、大学野球最後の大舞台でエースの投球を見せつけた。
安藤寧則監督は試合終了の瞬間に涙を流した。「春の選手権で負けた悔しさがあって…。ここまでやりきってくれて学生たちに感謝です。(中西は)1球1球すきなく、日頃の積み重ねを発揮してくれたと思います」と評した。中西は「最高です。(17三振は)全力で投げた結果なので、うれしいです。監督にも迷惑かけましたし、仲間の力がなければいまの結果も出せてないですし、何とか恩返ししたかった。このチームでやれた4年間はこれからの野球人生に生きてくる」と喜んだ。
0-0の6回は2本の安打と犠打で1死二、三塁の好機をつくると、4番渡部海捕手(3年=智弁和歌山)がカウント3-2から内角の変化球を振り抜いた。高々と上がった打球は左翼席に飛び込み、値千金の先制3ラン。中西と共にチームをけん引してきた女房役の一打が連覇を引き寄せた。