阪神の中野拓夢内野手(29)が16日、2026年シーズンは背番号が「51」から「7」に変更することを明かした。球団では…

 阪神の中野拓夢内野手(29)が16日、2026年シーズンは背番号が「51」から「7」に変更することを明かした。球団では真弓明信、今岡誠、西岡剛、糸井嘉男らが背負ったレジェンドナンバー。歴史の深い番号に「『7』という数字が似合うような選手に」と決意を示した。

 自覚と責任を感じている。中野が背番号「7」で挑むことになった2026年シーズンを見据えた。「自分の中で1桁の番号を付けてやってみたいなというのもあったので、(球団に)相談させていただいて。いいよというか、許可を取れた感じです」。自ら球団へ希望して実現した。

 歴史深い番号だ。球団では85年のリーグ優勝&日本一メンバーの真弓をはじめ、03年首位打者、05年打点王で2度の優勝に貢献した今岡、センスある打撃と守備で魅せた西岡、抜群の身体能力と筋力を生かしたプレーで沸かせた糸井らが背負ったナンバー。23、24年にはノイジーがつけ、今年は空き番となっていた。

 そうそうたるメンバーがつないできた。中野は「歴代つけてきた方々がすごいのも分かってますし」と自覚しながら、「自分のプレーをして、改めて7という数字が似合うような選手に」と歴史を汚さぬプレーで自分色に染めたい考えだ。

 来季は強い覚悟で臨むプロ6年目。当然、プロ入りしてからこれまでの背番号「51」に愛着はある。「51番でやってきて良かったというのもあったので、変えるのはどうかと思ったんですけど。心機一転、番号も変えて1桁でまた新たに」。大事にしたのは、プロ野球選手として気持ち新たに戦いたい思いだった。

 これまでで7番をつけた機会は「ジャパンで」と日本代表の舞台だけという。23年に選出されたWBCでは背番号「7」で優勝に貢献。大谷翔平や山本由伸らと世界一になった大会で身につけた思い出深い数字でもある。

 背番号変更で受けるプレッシャーは承知の上。「1桁になったという風な目で見られると思うので、より一層頑張らなきゃいけない」。リーグ連覇と日本一奪回を目指す26年。背番号の数字は小さく、成績は上げていく。