「ONE」(16日、有明アリーナ) K-1元3階級王者の武尊(34)=team VASILEUS=が、デニス・ピューリ…
「ONE」(16日、有明アリーナ)
K-1元3階級王者の武尊(34)=team VASILEUS=が、デニス・ピューリック(40)=カナダ=に2回KO勝ちで再起戦を飾った直後、勝利者インタビューで「僕は次の試合で現役を引退します」と、涙ながらに電撃発表した。今年3月に初回KO負けを喫していたロッタン(28)=タイ=へのリベンジマッチを希望し、「武尊は絶対に期待を裏切らない戦いをしてきた。ロッタン選手が受けてくれるなら、最後の試合、絶対勝って、皆の期待を裏切らない試合をします」と呼びかけ、リングサイドにいたロッタンも承諾。ONEのチャトリCEOは、来年4月29日の「ONE175日本大会」(有明アリーナ)で実現させる意向を示した。
武尊は大会後の会見で、引退宣言の真意について「昔から1回でも負けたら引退すると毎試合思っていて。前回負けたときに、試合もそうだし、試合前のコンディションも全部含めて、そろそろかなと考えていた」と説明。「まだ現役で2連敗したことないが、2連敗したら終わりだなと思っていた。今日負けていたら、今日引退するつもりだったが、ロッタン選手とやるために死に物狂いで生き残った。あとはロッタン選手が受けてくれれば、現役最後に最高のコンディションをつくって戦いたい」と、心の内を明かした。
武尊は22年6月の那須川天心との「THE MATCH」で敗れた後、再起し現役を続行。23年4月にアジア史上最大の格闘技団体「ONE」と契約した。今年3月には元ONEフライ級ムエタイ世界王者で、武尊のONE参戦の目的だったロッタンと対戦したが、1回1分20秒でKO負けを喫した。7月にはタレント・女優の川口葵と結婚し、心機一転の再起戦を復活勝利で飾った。