<ONEチャンピオンシップ:173大会「スーパーボンVS野杁正明」>16日◇東京・有明アリーナ第14試合で「初代アトム級…

<ONEチャンピオンシップ:173大会「スーパーボンVS野杁正明」>16日◇東京・有明アリーナ

第14試合で「初代アトム級(-115ポンド=約52.2キロ)ムエタイ世界王座決定戦(3分5回)」が行われ、ラジャダムナンスタジアム認定3階級制覇王者の吉成名高(24=エイワスポーツジム)が判定3-0でヌンスリン・チョー・ケットウィナー(30=タイ)に勝利。初代王者に輝いた。

サウスポーの名高は序盤から左ハイキック、左ミドルキック、左ストレートを軸に攻撃。さらに自慢のスピードでヌンスリンにパンチを当てさせなかった。名高は最終5回の最後の30秒はさらに攻撃を強めてKOを狙い、強烈なボディーブローもたたき込んだ。結局、判定とはなったが名高の圧勝は明らかだった。

ONEのムエタイで日本人が王座を獲得するのは初。名高はこれで驚異の40連勝(ONEでは4戦全勝)となった。試合後のマイクでは「本当に不安で、怖い気持ちもあったんですけど」と告白した上で関係者に感謝。「皆さまのおかげで、自信を持ってリングに立つことができました」と謙虚に話した。

名高は「本音を言うとKOしたかった」としながらも「ヌンスリン選手も本当に強い選手で、最後まで倒しにくるという気持ちを実際感じましたし。敵地である日本で自分と試合してくださって感謝しています。皆さん、ヌンスリン選手にも拍手をお願いします」と相手をたたえていた。