今季限りで現役を引退した阪神・原口文仁氏が16日、大阪市内で行われたMBSがんキャンペーン「ちゃやまちキャンサーフォー…

 今季限りで現役を引退した阪神・原口文仁氏が16日、大阪市内で行われたMBSがんキャンペーン「ちゃやまちキャンサーフォーラム 2025」に登場。昨年8月に乳がんを公表した梅宮アンナらと共演した。

 19年1月に大腸がんであることを公表し、手術。昨年1月には目安と言われる5年が経過し、「完治」したことを報告した。がん発覚当時を振り返り「手術した当時は5年先なんて考えられなくて、不安もありました」と語る原口氏。「1年を積み重ねていく中で、いろんな人に支えられて5年を迎えることができて本当にありがたかった」と、周囲への感謝を口にした。

 18年のシーズン中、「異常に疲れが取れないっていう感覚。10時間ぐらい寝ているのに、練習が始まる寸前まで眠かった」と、肉体の異常を感じていたといい、その年のオフに人生初の人間ドッグを受診し、病気が発覚。その後のリハビリや、復帰への道のりを振り返り「野球に熱中することで、病気のことを忘れられたことはすごく大きかった。1軍の舞台に戻りたい、そこで活躍したいという大きな目標がありましたし、そのためにはどうしたらいいかを考えた」と感慨に浸った。

 また、妻へ病気を報告した際のことを「『想像できる悪いことは全てしてから会いに来た』って言ってくれました。肝が据わっているな、と思いました」と振り返る。手術後も妻はリハビリや練習へ向かう原口を「いつものように朝送り出してくれて、帰ってきたらご飯を作ってくれた」といい、「本当に日常を送っていた。前向きになれた理由の一つですね」と、感謝の思いを明かしていた。