「明治神宮野球大会・高校の部・2回戦、花巻東3-1崇徳」(15日、神宮球場) 高校の部は準々決勝2試合が行われ、神戸国…
「明治神宮野球大会・高校の部・2回戦、花巻東3-1崇徳」(15日、神宮球場)
高校の部は準々決勝2試合が行われ、神戸国際大付が中京大中京に7-0の七回コールド勝ちで2004年以来21年ぶりに初戦を突破した。昭和の大スター・石原裕次郎を名前の由来に持つ石原悠資郎(ゆうじろう)外野手(2年)が公式戦初本塁打をマークした。花巻東は元巨人・古城茂幸氏の次男・大翔内野手(2年)の全国舞台初本塁打で崇徳に3-1で勝利。大学の部の準々決勝では、名城大が延長十回タイブレークの末、3-2で杏林大にサヨナラ勝ち。1回戦では神奈川大が東亜大に10-1で七回コールド勝ち。
バットが背中に打ちつけられそうなほどの豪快なスイング。放たれた白球は美しい放物線を描いて左中間席へ消えた。偉大な先輩に刺激を受ける花巻東・古城が全国舞台初アーチを刻んだ。
「非常に良い投手で、かなり押されていた。甘い球は来ない、多少厳しい球でもいかないとダメだと思っていました」
父も応援に駆けつけた中、0-0の均衡を破ったのは六回2死。カウント2-1からプロ注目左腕・徳丸が投じた内寄りの直球を仕留め、高校通算25号となる先制ソロを放った。ダイナミックなスイングにも「払ったら入った感じ」と表現。「最後まで振り切ることが習慣になっていたおかげで打球が伸びた」とうなずいた。相手の藤本監督も「普通の打者なら空振りするんじゃないか。技術が高い」と感嘆だ。
14日にはOBのドジャース・大谷が米大リーグのMVPを受賞し、一層奮い立った。「翔平さんと同じユニホームを着ていることは誇り。近づきたいと思う気持ちが日に日に強くなっています」。憧れの背中を追い、成長を続ける。
◆古城 大翔(ふるき・だいと)2008年6月4日生まれ、17歳。横浜市出身。182センチ、90キロ。内野手。右投げ右打ち。小1年時に山田バッファローズで野球を始め、早渕中では都筑中央ボーイズに所属。花巻東では1年春から大谷翔平、菊池雄星も背負った背番号「17」でベンチ入り。50メートル6秒4、遠投115メートル。高校通算25本塁打、木製バットでは21本塁打。