<全国高校サッカー選手権静岡県大会:浜松開誠館0(5PK4)0藤枝東>◇15日◇決勝◇アイスタ浜松開誠館がPK戦の末、5…

<全国高校サッカー選手権静岡県大会:浜松開誠館0(5PK4)0藤枝東>◇15日◇決勝◇アイスタ

浜松開誠館がPK戦の末、5-4で藤枝東を下し、3年ぶり3度目の優勝を飾った。0-0で迎えたPK戦でGK吉田壮馬(3年)が相手のキックを2本セーブ。6月の県総体決勝で破った名門を再び退けた。同校中等部出身の3年生は全国中学体育大会で全国制覇。「期待の世代」がチームの軸となり、同校初となる県総体との「2冠」を達成した。全国選手権(12月28日開幕)の組み合わせ抽選会は17日に行われる。

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10年ぶりの栄冠を目前で逃し、シルバーコレクター返上はならなかった。藤枝東は直近5年で県選手権3度、県総体で2度、決勝に進出も敗戦。“6度目の正直”に挑んだ今大会も、再びファイナルで涙をのんだ。DF井上凱晴主将(3年)は「日々の積み重ねが、浜松開誠館の方が1歩上回っていたから最後、こういう結果になったと思う」。選手たちは肩を落とした。

立ち上がりから押し気味に試合を進められたが、植松弘樹監督(42)は「とにかく相手の圧力に屈せず、少しずつ自分たちの流れにと。プランとしては思っていたように運べていた」。4月から指揮を執るOB監督の下で磨いてきた「粘り強い守備」で応戦し、想定内で時計の針を進めた。

後半16分には、故障の影響でベンチスタートだったエースFW木全悠太(3年)を投入。徐々に攻勢を強めた。ただ最後までゴールを仕留めることはできず、延長戦を含めた100分間が終了。PK戦の末に散った。木全は「役割は得点を取ることだった。試合の中で決めきりたかった…」と背負い、顔を覆った。

近そうで遠い優勝…。もどかしい状況は今回も変わらなかった。植松監督は「少しの差だと思うけど、そこが大きな差。これをどうはね返していくか。1から見直してやっていきたい」と必死に顔を上げた。3年生の涙を糧に、届かなかった「あと1歩」を埋める挑戦を続けていく。【前田和哉】