野球日本代表「侍ジャパン」は14日、東京ドームで「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本-韓国」(15、16日)に…

 野球日本代表「侍ジャパン」は14日、東京ドームで「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本-韓国」(15、16日)に向けた前日練習を行った。阪神の森下翔太外野手(25)は初戦を「3番・右翼」で、第2戦を「3番・中堅」で先発出場予定。井端弘和監督(50)の期待に応え、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)切符をつかみたい。また、阪神の坂本誠志郎捕手(32)は2試合連続の先発マスクとなり、勝利へ導くと誓った。

 決戦の日が迫り、坂本の心も自然と高揚していた。「徐々に緊張してきた」。宮崎での練習試合に続き、2試合連続での先発マスク。「また戦う相手にいい印象を与えたくない。しっかり抑えて勝つということも大事」。サイン伝達機器「ピッチコム」や投球間隔制限「ピッチクロック」への対応も課題だが、とにかく勝利だけを求めた。

 韓国とは2023年のWBC前の壮行試合で阪神の捕手として戦った経験がある。「パワー中心でスピードもある」と戦力分析する。抑えても、打たれても次の対戦に生かさなくてはいけない。データを頭に入れながら、試合で感じたことをインプットする一戦にもなる。

 とはいえ、第一に考えるのは勝つこと。そして来年3月のWBCメンバー入りへのアピールも必要だ。「自分の全力を注いで、小さな力かもしれないですけど、貢献できるようにしたい」。中村と岸田、若月の4人から3人が選出されることが予想される。その一枠に入り込みたい。

 「もちろん勝つということが一番の目標になってくる」。虎の正捕手が「勝てる女房役」だと証明する。