<ドラディション:後楽園大会「DRAGON EXPO 1995~無我~」>14日◇東京・後楽園ホール◇観衆1473人(満…

<ドラディション:後楽園大会「DRAGON EXPO 1995~無我~」>14日◇東京・後楽園ホール◇観衆1473人(満員)

メインイベントでドラディションを率いる藤波辰爾(71)と、前IWGP世界ヘビー級王者ザック・セイバーJr.(38)が対戦。ザックが9分42秒、ザックドライバー(みちのくドライバー2)で藤波から3カウントを奪って勝利した。

藤波が71歳とは思えないほどの動きを見せ、ザックに対抗した。ザックの足を取ってドラゴンスクリューにいくかと思わせ、そのまま倒してグラウンドの展開に。そしてアームロックでザックの腕を極めにかかった。

直後には再びザックのキックをキャッチして、今度は正真正銘のドラゴンスクリューをお見舞い。さらに足4の字固めで捕獲した。

一方のザックはその後も藤波の左の張り手、ドラゴンスリーパーを極められるなど相手の攻撃を真正面から受けつつ、そのドラゴンスリーパーを切り返し、ザックドライバーで藤波をマットにたたきつけ、3カウントを奪取。子供の頃からの夢だったという藤波との対戦を白星で飾った。

ザックは試合後「ドリームマッチという言葉はプロレスでは何度も使われてきたけど、僕が16歳の時、タツミ・フジナミと一緒のリングにいられるなんて想像もできなかった。ホントニ、アリガトウゴザイマシタ!」と感謝の言葉を口にした。そして右足を引きずりながら「(ドラゴンスリーパーで)右足がオワッタ」と笑顔で説明。藤波に対して「来年55年(藤波のデビュー55周年)、素晴らしい、もう1回やりたい」と再戦をアピールした。

今大会は「無我ワールド・プロレスリング」最後の大会となった、2007年12月13日後楽園ホール大会以来、ドラディションマットでは初となる「無我」の名を冠した大会。ガンとの闘いの末に今年2月に亡くなった藤波の“盟友”西村修さんをしのんで行われた。

藤波は試合後「欲を言えばキリがないけどね、本当に西村が立っててくれたらなっていうのがね…」と感極まり、ザックとの熱闘の理由について聞かれると「西村が手助けしてくれたんでしょう。『藤波さん、ちょっと行きましょう!』って」と話した。

まだまだ戦い続ける藤波は、ザックにリマッチを求められたことについて「うれしかったね。これで次の目標ができたと思って。励みになりますね」と笑顔を見せ、「自分の体力が続くかぎり、リングに立ちたい。引退の2文字は見えません!」と力強く言い切った。