日本オリンピック委員会(JOC)が13日、都内で理事会を行った。国際オリンピック委員会(IOC)が夏季五輪の一部競技を…

 日本オリンピック委員会(JOC)が13日、都内で理事会を行った。国際オリンピック委員会(IOC)が夏季五輪の一部競技を冬季大会へ移行することを検討していることについて、太田雄貴専務理事(39)が見解を語った。

 IOC委員も務める太田氏。「IOC会長のコベントリーさんのもとで、『フィットフォーザフューチャー』という未来に合わせていこうということ(取組)をしている。今までの枠組みにとらわれない自由な議論がされていて、その中の1つで、夏と冬が競技数と規模感が不均衡という意見が出ていたのは事実」とした上で、「まだ推測の域を出ていない。IOCの理事会や総会の決定を待ちたい」と静観する姿勢を示した。

 またこの日は、JOC常務理事とアスリート委員会が顔を付き合わせて意見を交換し合う、連携会議が初実施された。太田専務理事の助言から同委員会が提案して実現したもので、アスリートの意見を直接JOCに伝えられる貴重な場だ。

 五輪5大会連続出場で委員長を務める羽根田卓也(ミキハウス)は「非常に有意義で前向きな議論ができた」と手応えを語りつつ、「各競技団体のアスリート委員会と(JOCを)つなげることが私たちのミッション。スムーズな情報共有と連携をこれからもアスリート委員会としてしていければ」と見据えた。