プロ野球の発展に寄与した野球人を表彰する第49回「正力松太郎賞」の選考委員会が13日、都内で開かれ、選考委員会では、巨人…

プロ野球の発展に寄与した野球人を表彰する第49回「正力松太郎賞」の選考委員会が13日、都内で開かれ、選考委員会では、巨人の終身名誉監督で今年6月3日に89歳で亡くなった長嶋茂雄氏の名を冠した「長嶋茂雄賞」の創設が報告された。王貞治氏(85)は「待ちに待った賞。長嶋さんはプレーだけでなく、その存在感や言葉で一年中ファンを魅了した。まさに“野球そのもの”の象徴」と語り、「打者に対する賞がようやく生まれた。ファンも選手も待ちに待った賞だと思う」と歓迎した。

これまでの沢村賞が投手に限定されていたのに対し、同賞は打者の功績をたたえるものとして26年シーズンから授与される。シーズンを通じて最も顕著な活躍を見せたNPB所属の野手で、ファンの心を動かすプレーで日本プロ野球の価値向上に貢献した選手1人に贈られる。王氏は「第1回の受賞者は誰なのか我々も楽しみだが、選手も『第1回は俺だ』という思いでやる気が出ると思う。野球界がさらに盛り上がる」と期待を寄せた。