国際オリンピック委員会(IOC)が、夏季五輪の一部競技を冬季大会へ移行する本格的検討に入ることが明らかになった件で、冬季…
国際オリンピック委員会(IOC)が、夏季五輪の一部競技を冬季大会へ移行する本格的検討に入ることが明らかになった件で、冬季五輪国際競技連盟連合(AIOWF)が反対を表明した。スケート、スキー、カーリング、アイスホッケー、バイアスロン、リュージュ、ボブスレー・スケルトンの各国際連盟が加盟しており「冬季五輪は、雪と氷の上で行われるスポーツの祭典だ。我々の独自性やアイデンティティーを希薄化する」などと声明を出した。
AIOWFは「夏季五輪国際競技連盟連合(ASOIF)による特定の追加競技種目が、冬季五輪に導入される可能性に関する最近の臆測を受け、次の声明を発表します」として、一定の理解はしながらも批判した。
「我々は、革新性、普遍性、そして冬季五輪の特別かつ明確に区別された魅力を強化することに、全面的に取り組んでいます」と前置きした上で「この文脈において、IOCのコベントリー会長が「未来に向けた適応」の協議プロセスを通じ、五輪ムーブメントのあらゆる側面を見直す機会を創出したこと、より包括的かつ持続可能なものとするため、大会の近代化を継続し、ダイナミックで適切な方法を模索することを全面的に支持し、取り組みを称賛し、深く感謝します」と姿勢を歓迎した。
一方で、すぐ「しかしながら」と続けて「夏季競技の非オリンピック種目を冬季大会に組み入れるといった断片的な提案は、冬季五輪の将来にとって有益ではないと考えています」と強調。夏季五輪で実施されていない陸上のクロスカントリーや自転車のシクロクロスを冬季五輪で実施する案も取り沙汰されているといい、けん制した。
「今回のアプローチが冬季五輪を唯一無二のものとしているブランド、伝統、アイデンティティーを希薄化、損なうと確信しています」と断言して「雪と氷の上で行われるスポーツの祭典として、独自の文化、選手、競技場を我々は有しています」と表明した。
AIOWFフェリアーニ会長のメッセージも出し「革新とは、冬季大会の魅力を高めつつ、既存の冬季スポーツを進化させ、より幅広い参加者と観客を引きつけることに焦点を当てるべきだ。その成功例が山岳スキーの採用であり、この競技は本物の冬季環境から生まれ、冬季スポーツの継続的発展を象徴するものだ」と訴えた。
今回、改めて浮上した移行は肥大化する夏季大会のコスト削減が狙いとされている。ただ、競技団体の反発も予想され、実現には課題が多いとみられていた。